クスノキの番人の名言を紹介しますね。
ネタバレなしの感想と感動もお伝えします。
東野圭吾さんの『クスノキの番人』早くも
映画化や文庫化を待望されているベストセラーになっています。
今回は主人公の直井 玲斗(なおい れいと)の人生の転機となるキーマンである弁護士の岩本義則の名言を中心に紹介をします。
クスノキの秘密もネタバレをしない程度にお伝えしますね!
お楽しみに。
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クスノキの番人の名言とは?
留置場で絶望をしていた青年の目の前に現れた弁護士。
彼は自分の想いを伝えます。
「だけど1つだけいっておく。重大なことを決める時は、この次からは自分の頭で考え、しっかりとした意志の元に答えを出すことだ。コイントスなんてものに頼らずに」
『クスノキの番人』東野圭吾 著 より
こちらの名言を後ほど詳しく解説します。
最後までお付き合いくださいね♪
主人公の直井 玲斗(なおい れいと)の人生の転機となるキーマンである弁護士の岩本義則の名言を中心に紹介をします。
『クスノキの番人』あらすじ
人生を早いうちから、あきらめと惰性で生きてきた青年の物語です。
不当な理由で職場を解雇されてしまう主人公の玲斗。
勤めていた社長がろくでもない人間でした。
玲斗がクスノキの番人をする前に勤めていた社長は『トヨダ工機』の豊井社長
お客様に売りつけるには良心が痛む不良品を平気で売ろうとする人
商品の不備を顧客に伝えてしまった玲斗はその日のうちに解雇
退職金ももらえません。
住む場所も追われます。
退職金代わりに、辞めさせられた会社から機器を盗み出し、生活の足しにしようとした玲斗は警察に捕まってしまいます。
玲斗は口の弁の立つ特徴をもっています。
取調官に訴えます。
取調官は多少同情してくれたものの、
あえなく失敗。
その取調官は供述書に手心を加えてくれるほどではなかった。
玲斗の罪状
- 住居侵入
- 器物破損
- 窃盗未遂
速やかに送検され、起訴を待つ身となった玲斗のものに弁護士が現れます。
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クスノキの番人の弁護士の名言
クスノキの番人の弁護士の名言を紹介します。
拘留所に現れる弁護士
玲斗の救世主になる人物を紹介しますね。
玲斗が「このままだと刑務所行きだな」と観念しかけたときに弁護士が登場します。
玲斗の祖母に依頼された、といっているらしい。
ですが、
玲斗のおばあちゃんは拘留されてしまった孫のことで、めちゃめちゃオロオロして、
とても弁護士に頼む気転なんてないキャラなのです。
では誰が弁護士を頼んでくれたのでしょうか?
弁護士はこんな人
- 名前:岩本義則
- 顔の特徴:細い顔
- 顔の印象:黒縁の眼鏡
- 全体の印象:白髪頭のかなりの老人に見える弁護士
- 身に着けているもの:着ているスーツはどうやらかなりの高級品
で、この弁護士さん何をしにきたのでしょうか?
『クスノキの番人』に玲斗になってもらうためにきたのですが、
そのことを明かさずに、依頼人もどんな人かも明かさずに来たので謎めいた言い方しかできないんですよね。
玲斗にしてみれば「この人を信用してもいいのかな?」から始まりますよね。
ですが、この弁護士さんの言葉が玲斗の人生を変えていきます。
弁護士が最後に玲斗にかける名言がこちらです。
「だけど1つだけいっておく。重大なことを決める時は、この次からは自分の頭で考え、しっかりとした意志の元に答えを出すことだ。コイントスなんてものに頼らずに」
『クスノキの番人』東野圭吾 著 より
大事なことはしっかり考えて決めなさい。
安易な方法に逃げないこと
自分でしっかりとした意志の元に答えをだせば、
そのことは、間違えたとしても経験になります。
経験になれば間違えたことにはなりません。
必ず人生にとってプラスになっていきます。
新しい人生がはじまる玲斗に向けての、はなむけの言葉になります。
まだまだある深い名言
玲斗が勤めていて今回のトラブルになった会社は『トヨダ工機』中古の工作機械を扱うリサイクル業者です。
そこの玲斗を不当解雇した豊井社長の言葉
「欠陥のある機械は、いくら修理をしてもまた故障する。あいつも同じで、所詮は欠陥品。いつかもっと悪いことをして、刑務所に入るだろうって」
『クスノキの番人』東野圭吾 著 より
なんて酷いことを言っちゃいます。
じゃーなんでリサイクル業者なんてやっているのさ!って感じですよね。
それを受けての弁護士さんのセリフがこちら!
どうか、と弁護士は続けた。「これからの生き方で、その予言が的外れだったことを証明するように」
『クスノキの番人』東野圭吾 著 より
玲斗は岩本の目を見つめて彼に問います。
「どんなふうに生きればいいのかな」と。
それで最初の名言につながります。
「コイントスなんてものに頼らずに自分でしっかり考えろ」と。
玲斗の人生が動き出しましたね!
拘留所では人生を失望していた玲斗ですが、そんな彼にしかできない仕事があるといいます。
それが『クスノキの番人』です。
クスノキの番人 キャスト
- 岩本義則 弁護士
細い顔
黒縁の眼鏡
白髪頭のかなりの老人に見える弁護士
来ているスーツはどうやらかなりの高級品 - 柳澤 千舟(やなぎさわ ちふね)
六十歳よりもう少し上だろうか。
背は、この年代にしては高い方
最初に玲斗に会った時、白いブラウスの上にグレーの上着を羽織っていた。
ショートカットにした髪は栗色
存在すら知らなかった叔母 - 佐治 寿明(さじ としあき)
ジャンバーを羽織った体格のいい男性
短髪でいかつい顔つき
50代半ば
会社社長
最初に佐治に会った時にまだ自分を卑下している玲斗は
「いい若い者が、どういう経緯でこんな仕事を引き継ぐことになったのか知りたいのだろう。
話してやってもいいが、かなり長くなる」なんて考えていた。 - 佐治 優美(さじ ゆうみ)
佐治 寿明(さじ としあき)の娘
小柄
若い女性
大きい目
勝気な美少女 - 大場壮貴 抱えている秘密がある
和菓子メーカー「たくみや本舗」会長の家族
クスノキの番人の感想と感動を紹介!
依頼人の待つ高級ホテルに向かうと、柳澤 千舟(やなぎさわ ちふね)が待っていた。
千舟は玲斗の伯母でもあるというのだ。
彼女に玲斗は聞かれます。
- 将来の夢を
- 何になりたい
- どんなふうに生きたい
- 考えていることはないですか?
それを聞かれてすぐに「展望」と変換する玲斗はなかなか頭がいいのではないでしょうか。
「特にはないっすねえ。どんなふうでもいいから、とにかく生きていければいいって感じで」
夢も希望もなかった玲斗はに千舟は答えます。
あなたにしかできないこと
「あなたにしてもらいたいこと―――とれはクスノキの番人です」
玲斗の人生が動き出す瞬間に立ち会えて感動しました。
願いの叶うパワースポットのクスノキのルールネタバレしない程度
願いが叶うと言われているクスノキの存在こそがこの小説のミステリー要素になっています。
月郷(つきさと)神社の「クスノキの番人」それが玲斗の新しい仕事です。
クスノキの秘密をネタバレをしない程度に紹介します。
昼間は願いが叶うというパワースポットですが、夜は別の世界観が広がります。
- 夜に神社を訪れてクスノキに「祈念」する人たちがいる
- 新月と満月に集中する
- 願いは叶わない場合がある
- 戸籍を見せることから血縁が関係している
クスノキの番人の名言とは?ネタばれなしの感想と感動を紹介のまとめ
「だけど1つだけいっておく。重大なことを決める時は、この次からは自分の頭で考え、しっかりとした意志の元に答えを出すことだ。コイントスなんてものに頼らずに」
『クスノキの番人』東野圭吾 著 より
人生にたいして投げやりになっている玲斗に対して、強い意志を持てとメッセージを贈る弁護士が格好いいです。
テンポよく玲斗を依頼人に会わせる方向にもっていく弁護士。
切り返しの速さは圧巻です。
コイントスで決断した玲斗。
コインの表裏を間違えていたのですが、
全部決まった後に、
「覚えておくといい。日本の硬貨は、製造年を表示してあるほうは裏だ」
とネタバレします^^
すべて突き放すかのような言葉の裏には、
玲斗のためになるように願いが込められています。
「私が依頼されたのは、ここまでだ。この先は自分の意志で行動を」
格好良くてしびれます。
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