秋になると、散歩や草むしりのあとに服にびっしりくっつく「ひっつき虫」
とくに
三角形の「ひっつき虫」または「くっつき虫」(ヌスビトハギ)は、
ガムテープやコロコロでもなかなか取れず厄介です。
この記事では、
✅ 大量に付いたひっつき虫を一気に取る方法
✅ 服につかない素材の選び方
✅ 秋に注意すべき時期と対策
を、わかりやすく解説します。
ひっつき虫(くっつき虫)とは?三角の草の正体
「ひっつき虫」「くっつき虫」と呼ばれる植物の多くは、
ヌスビトハギ(盗人萩)やヤブハギなどのマメ科の植物です。
これらの果実は三角形の形をしており、
表面にはかぎ状の毛(棘毛)が密生しています。
この毛が衣類の繊維にしっかり絡みつくため、簡単には取れません。
特に付着しやすい素材は、
- フリース
- ニット
- 軍手
-
デニム(ジーンズ)
逆に、付着しにくい素材は、
- ナイロン
- ポリエステル
- ビニール素材
草むしりや散歩のときは、
ツルツルした素材の服を選ぶのがポイントです。
ひっつき虫・くっつき虫を一気に取る方法
ひっつき虫・くっつき虫を一気に取る方法をお伝えしますね。
まとめると次の5つの方法を使えば解消します。
※地域によって、「ひっつき虫」「くっつき虫」と言ったり
「ひっつきもっつき」や「あばづぎ」と呼ばれている
この草はヌスビトハギ(盗人萩)です。
大量のひっつき虫(くっつき虫)を一気に取る方法
「少しなら手で取れるけど、大量についたときはどうすればいいの?」
そんなときに役立つ5つの実践方法を紹介します。
① 天日干しでカラカラに乾かす
まずは、衣類を日当たりのよい場所で半日〜1日干します。
しっかり乾燥させることで、ひっつき虫がカリカリになり、
軽く払うだけで落ちやすくなります。
湿気の多い日よりも、晴天の正午〜午後が最も効果的です。
② 洋服ブラシでやさしく払う
乾いた状態の衣類に、洋服ブラシや馬毛ブラシをかけます。
一定方向にブラッシングすることで、繊維を傷めずにひっつき虫を除去できます。
細かい繊維の奥に入り込んでいる場合は、
ブラッシング前に一度「手でほぐす」と落ちやすくなります。
③ 洗濯+柔軟剤を多めに入れる
洗濯機で落とす場合は、柔軟剤を通常より多め(2倍程度)に入れましょう。
柔軟剤が種の棘部分を柔らかくし、布地から離れやすくしてくれます。
洗濯後、
ひっつき虫が洗濯槽に残ることがあるので、取り除くのを忘れずに。
④ 軍手やタオルに移して取る
軍手またはタオルで服の表面をこすり、
ひっつき虫をそちらに移す方法です。
古い軍手を使えば、取ったあとにそのまま捨てられて便利。
細かい部分は、指や爪でつまむようにして取るとスムーズです。
古くなった軍手を使い、そのまま捨ててしまう方法もあります。
私は捨てる予定の衣服をワザと作業に充てています。
⑤ 定規やペットボトルでこすり取る
硬いプラスチック(定規・ペットボトルの切れ端など)を使い、
布の表面を軽くこすって削り取るようにします。
繊維を傷めないよう、力を入れすぎずに優しく行いましょう。
三角のひっつき虫が取れないときの裏ワザ
上記の方法でも取りにくい場合は、次の応用テクニックを試してみてください。
-
ウェットティッシュで拭く
少し湿らせることで、ひっつき虫が柔らかくなり取りやすくなります。 -
粘着ローラー+ブラシの併用
まずブラシで浮かせ、次にコロコロで粘着除去。
単独よりも効率が上がります。 -
冷凍して落とす
ビニール袋に入れて冷凍庫で30分。
凍らせることでひっつき虫が脆くなり、軽く払うだけで落ちやすくなります。
ひっつき虫が付きにくい服の選び方
三角のひっつき虫(ヌスビトハギ)を防ぐには、服の素材選びが最も重要です。
▶ 付かない服の素材
- ナイロン(つるつるしたウィンドブレーカーなど)
- ポリエステル(撥水加工タイプ)
- ビニール・ポリエチレン(作業用手袋にも◎)
▶ 避けるべき素材
- フリース・ニット・ウール
- 綿(特に毛羽立ったもの)
- ジーンズ(繊維が粗いため引っかかりやすい)
▶ 作業・外出時のポイント
- 草むしり時は「ナイロンジャケット+ナイロンパンツ」
- 軍手の代わりに「ポリエチレン・ビニール手袋」
- 靴や靴下もできるだけツルツル素材を選ぶ
隠れているはずの靴下にも
何故かくっついています!!
ひっつき虫の発生時期と注意シーズン
ひっつき虫は、夏の終わり〜秋(7月〜10月)に最も多く発生します。
特に、花が終わって実をつける時期(9月頃)がピーク。
秋の草むらを歩くときは、
- 長ズボン・長袖のナイロン素材を着用
- 足元をカバーする
- 帰宅後すぐに衣類を払う
この3点を意識しておくと、被害を最小限に抑えられます。
Q&A:ひっつき虫の取り方に関するよくある質問
Q1:洗濯機だけで完全に取れる?
→ 取れません。柔軟剤を多めに入れると一部は落ちますが、
乾燥後にブラッシングするのが効果的です。
Q2:子どもの服に付いた場合は?
→ 軽く湿らせたタオルで拭き取りましょう。
無理に引っ張ると生地を傷めます。
Q3:ペット(犬・猫)の毛に付いた場合は?
→ 目の細かいブラシ+コームでやさしく除去。
無理に引っ張らず、時間をかけて丁寧に。
まとめ|ひっつき虫(三角の草)を取るなら「乾かす+柔らかくする」
| 状況 | おすすめの取り方 |
|---|---|
| 大量についた | 天日干し → ブラシで払う |
| 少量・部分的 | 軍手に移す・ペットボトルでこする |
| 落ちにくい | 柔軟剤多め+再乾燥 |
| 予防したい | ナイロン素材・ビニール手袋を着用 |
ひっつき虫(くっつき虫)は、
乾燥・摩擦・素材選びで大きく対策できます。
特に三角のひっつき虫「ヌスビトハギ」は秋に多いため、
季節前に服装を整えるのが最も効果的です。
秋の外作業に要注意!
ヌスビトハギは、夏から秋(7月〜9月)にかけて花を咲かせる植物で、
秋になると種子が衣類にくっつきやすくなります。
種子には細かいカギ状の毛がびっしり生えていて、
フリース素材や軍手、ジーンズなどの繊維に絡みやすいのが特徴です。
草むしりや庭仕事などで避けられない場合は、
服の素材選びがポイントです。
- ツルツルした素材を選ぶ ナイロンやポリエステルなどの滑りやすい生地は、
ひっつき虫が付きにくくおすすめです。
上着だけでなく、ズボンや靴にも付きやすいので、
全身を覆うような服装が理想です。 - 手袋は軍手よりもビニールやポリエチレン製を
軍手は繊維にひっつき虫が絡みやすいため、
ツルツルした素材の手袋に替えるだけで、後処理がぐっとラクになります。
秋はひっつき虫が活発になる季節。
草むしりや庭仕事をする際は、以下のポイントを意識しましょう:
✅ ナイロンやポリエステルなど、ツルツルした素材の服を選ぶ
✅ 手袋は軍手ではなく、ビニールやポリエチレン製を使う
✅ 服に付いたら、乾燥(天日干し)・柔軟剤・粘着ローラーで対処
ちょっとした工夫で、秋の外作業がぐっと快適になりますよ 🍂
ひっつき虫に悩まされない秋を、ぜひ楽しんでくださいね!