【感想】声なき蟬(下)佐伯泰英 著/敵は薩摩の外城衆徒

生活の知恵

居眠り磐音江戸草紙で活躍した坂崎磐音の嫡男(長男)が活躍する坂崎空也(さかざき くうや)が活躍する物語です。今回の敵は薩摩外城衆徒(とじょうしゅうと)です。薩摩藩御家流儀「東郷示現流」が学びたくて薩摩にいきたいのですが、なかなか薩摩入りが果たせません。九州って今でも剣道がとても強いのですよね。空也の成長が期待されます。



 

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【感想】声なき蟬(下)佐伯泰英 著

今回の物語では、空也(くうや)の初恋が描かれています。

恋のお相手は、
眉月(まゆつき)さん。

”素直に気持ちを表現する感情豊かな美しき娘”という設定です。

 

彼女は、渋谷重兼の孫娘で十四歳です。自分の意見をはっきりいう魅力的な女の子です。

この時代の女子ならぜったいに言わないようなことも言ってしまいます。

例えば、

空也に

「好き♪」

と伝えてしまったりします。

 

江戸で育ったのですが、

「爺様、私も薩摩の地を見とうございます」

と、今回おじいさんの旅に同行したために、空也を見つけます。

 

祖父、渋谷重兼は、

薩摩藩八代藩主島津重豪(しまずしげひで)の御側御用(おそばごよう)として長年仕えましたが、隠居します。

そして、菱刈郡の所領地に戻ります。

 

こちらは『声なき蟬』の上巻です。


 

 

下巻の表紙を飾る彼女が、眉月(まゆつき)さんです。

 

 

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声なき蟬(下)敵は薩摩の外城衆徒

 

 

外城のことを説明します。

 

この佐伯泰英さんの文書はとても分かりやすいです。

 

 西国の雄藩薩摩には独特の組織、

「外城制度」

があった。

百余の外城は、砦(とりで)として家臣団が常駐し、また外城と外城を筋(すじ)(街道)で結ぶ機能も果たしていた。

徳川幕府は慶長(けいちょう)二十年(一六一五)閏(うるう)六月十三日に、

「一国一城令」

を諸大名に命じた。

この布告の狙いは、西国の外様(とざま)雄藩の軍事力削減にあった。

幕府の命(めい)により、各西国大名が本城を残し、城砦四百余りを破却した。

『声なき蟬(下)』佐伯泰英著 P.10 より

 

 

一国一城令(いっこくいちじょうれい)は慶長20年閏6月13日(1615年8月7日)に江戸幕府が制定した法令です。

徳川家康が考えて、

徳川秀忠が発令しました。

 

名前の通りで、

一つの城を残してあとは、無くしてください・・・というものです。

藩の力を弱めるのが目的なんですよね。

 

なのですが、薩摩藩は対抗したみたいです。

 

 

 だが、薩摩藩は薩摩、大隅、日向の三国内にあった百余の外城を、

「麓(ふもと)」

と呼び変えて、御仮屋(おかりや)を中心に武士団が住まいする、

「砦」

として存続させた。

『声なき蟬(下)』佐伯泰英著 P.11 より

 

そして、空也の今回の敵の外城衆徒(とじょうしゅうと)は、

 

幕府に、薩摩の抜け荷などの不正がばれないように、密偵などが薩摩に来ないように、国境で容赦なく斬り捨ててしまいます。

代々の島津氏からはその存在を黙認されてきたのですが、色々と一人歩きを始めたようです。

残忍な無法集団です。またの名を「山ん者」と言います。

このお話では、謎に包まれている頭目も登場します。

 

 

 




 

 

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【感想】声なき蟬(下)佐伯泰英 著/敵は薩摩の外城衆徒のまとめ

 

空也にはライバルができます。彼の名は、薬丸新蔵(やくまる しんぞう)といい、野太刀流の遣い手です。

空也と互角ぐらいの腕でしょうか。薩摩藩御家流儀東郷示現流に対抗心を持っています。

 

そのライバルは修行に江戸に向かいます。

もちろん、

江戸神保小路直心影流尚武館道場

に来ますよね。

もちろん、

空也のお父さんの坂崎磐音(さかざき いわね)とお手合わせをしますよね。

そして、

空也との稽古がありますよね。

すごく楽しみです。

 

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