【感想】海堂尊の『玉村警部補の巡礼』あのペアがお遍路さんに!

生活

2018年4月20日に発行されました海堂尊の『玉村警部補の巡礼』の感想です。読んでいるうちに四国のお遍路に行ってみたくなったので、そちらの方も詳しくお伝えします。

 




 

【感想】海堂尊の『玉村警部補の巡礼』

 

だいたい可笑しいでしょう~リフレッシュ休暇の玉村警部補加納警視正が付いてくるなんて。

これはもう東海道中膝栗毛やじさんきたさんです。

ちょっといつもの様子と違うから読みずらいなぁ~と思っているうちに、どんどん加納警視正が素敵に見えてくるほどに活躍します。

それもさりげなくスマートにです。

 

加納警視正と玉村警部補が活躍する目次

  • 「阿波 発心のアリバイ」
  • 「土佐 修行のハーフ・ムーン」
  • 「伊予 菩提のヘレシー」
  • 「讃岐 涅槃のアクアリウム」

 

ついさっき起きた事件から10年前の事件まで華麗に解決をしていきます。

これはお遍路のご利益なのでしょうか?

いえいえ、玉村警部補との連携のなせる技です。

 

加納達也

  • 白鳥圭輔と同じ帝華大学出身
  • 共に確率研究会という麻雀サークルに所属していました。白鳥とは大学時代からの腐れ縁で白鳥を顎で使える数少ない人物なんです。
  • 肩書は、警視庁刑事局刑事企画課電子網監視室室長
  • 階級は警視正
  • イケメン!
  • 現場を嗅ぎ分ける鼻の良さと、現場をコンピュータ上で解析する事件解決能力から「デジタル・ハウンドドッグ」(電子猟犬)という異名を持っています。

玉村誠

  • 桜宮警察署捜査一課勤務の警部補。
  • 加納の部下です。
  • 今回リフレッシュ休暇で四国の遍路の旅をします。

 

お遍路って何をするのでしょうか?

「お遍路」とは、弘法大師(空海)の 足跡をたどり、八十八ヶ所の霊場を巡拝することを言います。札所の番号順にまわることを「順打ち」と言います。

また、

その反対からまわることを「逆打ち」と言います。

お遍路の目的は、何かを祈願したい、変えたい、感謝など・・・・・健康祈願、自分探しや開運・縁結びなど人それぞれに違います。

そして、巡礼者が持つ笠・金剛杖には、「同行二人」という文字が書かれている意味は、

自分と弘法大師様と一緒に同行するというを意味です。

お遍路とは、弘法大師様と二人で歩く巡礼の旅なのです。

 

「順打ち」は、一番札所から番号順に巡る一般的な巡礼方法です。

「逆打ち」は、八十八番から巡礼することをといい、「順打ち」3回分のご利益があると言われています。

 

  • 門の前でお辞儀をする。
  • 納め札に住所・名前を書きます。
  • 納経所に般若信教の写経を治める

 

※玉村警部補は、八十八寺全部に写経を納めるのは大変なので最初のお寺だけに納めていました。

お札の色は、参拝した回数で決まるので、勝手に選べないようです。

  • 五回以上結願(けちがん)すると緑
  • 八回以上結願すると赤
  • 二十五回以上で銀色
  • 五十回以上が金
  • 百回以上が錦札

金札と錦札はお守りになるので、納経箱のなかで見つけたら頂戴しても良いという暗黙のルールがあります。

お賽銭を上げて合掌し「恭しく仏を奉る」と言いいます。

念珠をすりながら般若心経を唱えるます。

最後に「南無大師遍照金剛」3度唱えて深々と拝礼します。

 




 

歩きによる巡礼

玉村警部補がこだわったのが歩き遍路です。歩き遍路は「歩き」で、1日30km歩いても約40日くらいかかってしまいます。

その方がご利益があるって玉村警部補は思っていたのですよね!

 

バスによる団体巡礼

バスツアーを利用した巡礼は、指導があったり、代行してくれたり、至れり尽くせりの巡礼です。

例えば、本堂や大師堂での読経は僧侶等が先導してくれますし、納経帳に判を貰うのは添乗員が代行してやってくれるます。

ツアー会社やバス会社が主催をしているものの他には、札所や寺院、各地の参拝団が主催するものもあります。

小規模な団体や大型バスが通行できない札所への参拝は、マイクロバスやジャンボタクシー等も利用されています。

乗り物による巡礼

オートバイや自動車、レンタカー等を利用している人もいます。

 

自転車による巡礼

自転車やレンタサイクルで巡礼する人もいます。
約10日から14日間位掛かります。

 

この『玉村警部補の巡礼』ではなんでもありな感じです。

 

【感想】海堂尊の『玉村警部補の巡礼』あのペアがお遍路さんのまとめ

 

玉村警部補は、文句を言ったり愚痴を言ったりしていますが、勝手に加納警視正が付いて来てしまったとしても、

2人で四国を巡った方が楽しいですよね。

1人よりも二人で良かったなーって思っているはずです。

リフレッシュ休暇中だったので、いつもの中堅タマ公は返上して、主導権が上司ではなく部下に移ってしまった感じで面白かったです。

最初は説明ばかりで正直うんざりしましたが面白かったです。

また、

玉村警部補の災難 (『このミス』大賞シリーズ) 単行本 – 2012/2/10
海堂 尊 (著)

こちらを読んでみたいと思います。

お遍路に自分探しの旅に行こうかな?

 

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