留袖を自分で着付ける時の注意点をお伝えします。
ミセスの第一礼装である留袖の特徴は、比翼仕立てであることと、五つ紋であることがあげられます。
帯締め、帯揚げは白の絞りか白綸子にします。
格式の高い着物なので細かい注意が必要となります。
留袖を自分で着付ける時の注意点
留袖を着付ける時の注意点をお伝えします。
- 留袖は既婚女性の第一礼装
- 留袖には黒留袖と色留袖がある
- 留袖の模様付けは裾模様が特徴
- 留袖には格調の高い柄がふさわしい
- 留袖に合わせる帯の結び方は袋帯
- 着物に合わせてなるべく格調の高い帯にする
留袖の髪形NG
ミセスの第一正装である「留袖」は、最も格が高い着物のひとつになります。
髪型にも必要なマナーが有ります。
大切なマナーのポイントはこちらです。
留袖の着付けの前に、化粧と髪をセットします。
まずは留袖の髪型の注意点をお伝えします。
留袖を着付ける場合の髪形
留袖を着付ける場合は上品な髪形にします。
- ショート以外の方が髪を下ろすのはNGです。
- 毛先を遊ばせるのもいけません。
- 毛先を垂らすのもしてはいけません。
ミセスの礼装なので、シニョンは、基本的には耳より下の位置にまとめます。
高く結い上げた髪型はNGです。
留袖を着付け時の髪飾り
留袖を着用する場合は控えめな「簪(かんざし)」にします。
髪飾りは、留袖の場合、付けなくてもかまいません。
上品に一つだけ、扇型が一般的です。
若い人が付けるような華やかなものや揺れる簪はやめましょう。
留袖を着るときのポイントは?
留袖を着付ける時には、裾が短いと着物の格に合いません。
帯幅も短いとおかしくなります。
草履は金銀が基調としたもので高さのあるものを選びます。
裾が長いから高さのある草履になります。
バックも金銀が基調になります。
普段着なら許されることも留袖では通用しません。
上品にきちんと着用しましょう。
- 衿の抜きぐあいは、こぶしひとつ分くらいにします。
- 衿元はのどのくぼみで合わせます。
- 着丈は後ろが床すれすれになるようにします。
留袖特徴
「比翼仕立て」というの着物が二枚重なって見える仕立てです。
留袖の特徴とし衿が2枚重ね比翼仕立てになっていることがあげられます。
ですから留袖を着る前には、2枚のうち、下にあるほうの比翼衿をしつけで止めておくと簡単に着られます。
「比翼仕立て」は衿・袖口・おくみ・裾に重ね着したように見せる生地が付いています。
今は「比翼仕立て」が主流ですが、白い下着と一緒に重ね着している留袖もあります。その場合、長襦袢・白下着・留袖と三枚着ることになります。
比翼は慶事が重なるようにという縁起を担ぐ意味で着用しています。
- 衿は背中心から左右4,5㎝のあいだ(首のうしろにあたる部分)を二つ折りにして内側に折りこみ、共衿のあたりでは三分の一だけを折りこむようにします。共衿の折り込んだ部分は共衿端までしつけておきます。
- 比翼衿については、まず衿肩明の部分をきものの衿よりやや控えめに縫います。
- 比翼衿の前のほうは、表の衿から5,6ミリ見えるように共衿の5㎝ほど下まで縫いつけておきます。
留袖を自分で着付ける時の注意点とはのまとめ
- 留袖は既婚女性の第一礼装
- 留袖には黒留袖と色留袖がある
どちらも第一礼装としては同格ですが、一般的には色留袖は黒留袖に次ぐ礼装と考えられています。
第一礼装として使う場合には五つ紋にします。
ただし、色留袖を第二礼装として使いたい場合には3つ紋か1つ紋にします。
- 留袖の模様付けは裾模様が特徴
- 留袖には格調の高い柄がふさわしい
- 留袖に合わせる帯の結び方は袋帯
- 着物に合わせてなるべく格調の高い帯にする
白地か金銀地の錦織や唐織のものがいいでしょう。