「あさが来た」の広岡浅子の時代背景
朝の連続ドラマNHKの「あさが来た」って、作家の古川智映子さんのデビュー作『小説 土佐堀川』が原案なんです。それも、今から27年前の!!
NHKのドラマでは白岡あさ
京都の豪商の次女として生まれます。正義感が強くて、好奇心満載で木登りが大得意。大股であるくお転婆さんです。
大阪豪商の両替屋に17歳で嫁ぎます。明治維新の動乱の中でどんどん家業が傾いてしまいますが、彼女の持ち前の商才で、
炭鉱⇒銀行⇒生命保険会社
と次々に事業を立ち上げていきます。こんな感じなのがドラマでのヒロインの様子です。では実際の浅子はどうだったのでしょうか。
浅子が嫁いだ時の時代背景
浅子たちの商家では、幕末の不安定な時代の中に不安と共に時代に翻弄されていました。
幕末になると、どの商人たちもまず、
・幕府側につくか?
・新政府側につくのか?
そこを悩みます。
慶應三年の暮れに三井一族の凄腕経営者の義兄が浅子の元を訪ねます。
なんと、浅子の実家(三井)は賭けにでると言います。
賭けに出た結果は↓
「浅子の実家の三井は三豪商と呼ばれる、三井、小野、島田と共に、鳥羽伏見の戦いをお金で支えます。そして、経済の担い手となっていくのです」
江戸時代の豪商・両替屋がなんで傾いたの?
討幕軍の軍資金の献金と銀目廃止が原因です。
・戊辰戦争が始まった直後に、維新政府は上方の商人130人が二条城に集めました。そこで、討幕軍の軍資金3百万両の調達を迫ったのが原因です。どこの商人たちも軍資金を出すことの資金繰りに困りました。
・新政府は幣制改革に乗り出しました。「銀目廃止(ぎんめはいし)」という布告で、丁銀(ちょうぎん)、豆板銀(まめいたぎん)をいきなり流通停止を決めました。
その頃は、「江戸の金遣い」、上方の「銀遣い」と言われていました。小判などの金貨が中心に流通していた江戸に対して、上方商人の流通には丁銀と豆板銀が用いられていました・・・米相場なども銀建て・・・。
このころの商人は、時代の流れをよく読むこと。大名が無くなったらどうする?先を見通して対策を早く立てた所が生き残っていった時代でした。
NHKドラマの「あさが来た」商人の生きざまが楽しみですね♪