習慣についてかなり細かく解説をしている本です。『ぼくたちは習慣で、できている。』この本について、「今まで何をしても続かなかった」「これはどうしても止められない」という経験のある方に向けてお勧めの理由を解説いたします。
ぼくたちは習慣で、できている。の佐々木さんはこんな人
佐々木 典士さんは、世界中でベストセラーになった、
『ぼくたちに、もうモノは必要ない。 – 断捨離からミニマリストへ 』 単行本(ソフトカバー) 2015/6/12
の著者です。出版社に勤務されながら世界的なベストセラーを書かれました。今は独立をされているようですが、『ぼくたちは習慣で、できている。』は、書籍の2作目です。
佐々木さんは、印税は寄付されているようです。
収入が10万円あれば生活できるとか。1500万円の印税が寄付されています。
【感想】ぼくたちは習慣で、できている。佐々木典士 著
この本では、引用が多く使われています。それも地味なことが多く書かれています。
余りにも当たり前のことを、継続しないと習慣はできないのだな。
と徐々に納得をしていきます。
例えば、
【習慣で読み解く才能】
の章では、
プロの作家とは、書くことをやめなかったアマチュアのことである。
――リチャード・バック
『ぼくたちは習慣で、できている。』佐々木 典士 著 P.284より
物書きは、継続をして書き続けにといけないと言っています。
止めてしまうと、再び始めるのにかなりのパワーが必要となってしまうからです。
ご自身の体験も書かれているのでその点も読まれることをお勧めします。
一つの仕事を完全に終わらせて休息に入ってしまうと、次に始めた時に、自分にかなりの負担が掛かってしまうという話を聞いたことがありました。
”わざと少し残して仕事を終了すると、次に仕事が始めやすくなる”
ということを。
それと同様に、
- ヘビの恐怖を克服するには?
- 早起きのチャンクダウン
- 女の子をデートにうまく誘うには
これらは参考にというよりは面白く読ませて頂きました。
そして、
- 自分基準の努力でいい
では不覚にも涙がでました。
ある話が例に挙げられていました。
走るのが苦手な生徒に、心拍数を測る装置を着けたところ、驚くことが分ったそうです。
教師は
「もっと真剣に走れ!」
って危うく言ってしまうところでした。ところが、その生徒の心拍数は最大値に近い数字を出していました。
その生徒は誰よりも一生懸命走っていたのです。
このエピソードは著者自身も何度読んでも涙が出てしまうそうです。運動が苦手なその子は、胸を潰しそうになりながら、誰よりも努力をしていたといいます。
習慣もどれだけ真剣に自分のものにしようと取り組んでいるかによって人生が変わり、感動があるのかもしれません。
ぼくたちは習慣で、できている。の参考文献
この本が何でこんなに説得力があるのかな?と考えてみたところ、本の末尾にかなり多い参考文献が書かれていました。この量だからこそ、この本の情報が有意義なものだと裏付けされていると理解しました。
著者ご自身の体験と、調べた文献の量、知識がこの本に詰め込まれています。
偏った意見でもなく、
論文、文献に裏付けされたものなのです。
私たちは、情報に踊らされるではなく、自分でしっかりと考えられるようになりたいですが、
この本に書かれていることを素直に真似てみるのも一興かと思われます。
ぼくたちは習慣で、できている。が集約されている言葉
今していることは続けて大丈夫なのだろうか?と思ったことはないでしょか?不安は未来に対して感じるものだとこの本の著者は言っています。
習慣で手ごたえを感じていると決してなくならない不安と上手に付き合ってけるとも。
不安は未来に対して感じるものだ。そして今を大切にし続けた先に未来がある。今ここ、そして1日1日の満足感を積み重ねた未来が、おかしなものになるはずがないではないか。
心は、習慣でできている
心を変えれば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。
――ヒンズー教の教え
『ぼくたちは習慣で、できている。』佐々木 典士 著 P.312より
以前、別のコーチングで習ったことと同じ内容でした。
ヒンズー教の教えだったのですね。
この本の内容はコーチングで学んだことも含まれていました。広く知識を集めるとたどり着く場所は同じになっていくのかもしれません。
【感想】ぼくたちは習慣で、できている。のまとめ
習慣は、毎日するから迷いがなくなります。
習慣は毎日やらないと無意識にならないです。
習慣にしようとすることを毎日実行して、
それが無意識に出来るようになって、
出来ない時には、ショックを受けるようになったのなら、それはもう身に付いた習慣です。
そうなれるようこの本を読んで、
失敗したり、
日記につけるなど出来ない理由を自分なりに探ってみるなどして、
徐々に新しい習慣を付けていきましょう。
そうすれば、なんの代わり映えのない自分から脱出できるようになります。
とにかく、自分の付けたい習慣は、「何も考えずに手を動かし続けること」から始まるのだと学びました。
良い習慣をどんどん増やしていき、変化のある自分になろうと思っています。