佐伯泰英の「空也十番勝負 青春篇」が終わりを告げました。
そろそろ武者修行も終わりを告げるのかな?と思っていたらまさかの終了宣言。
しかも先生は、少し休まれると言います。
「空也十番勝負 再起編」が始まる前に本当に完となるはずはありませんよね。
【感想】空也十番勝負 青春編 未だ行ならず 佐伯 泰英 著
空也の十番勝負はこの巻で5番勝負まで進みました。
ここで空也は初心に帰ることを心に留めます。
「捨ててこそ」
何をすてるのでしょか?
何を捨てれば剣がいきるのでしょか?
自分の命。。。。。
物語は急展開をみせます。
- 長崎での修業
- 長崎会所の高木麻衣と奉行所の鵜飼寅吉と再会
- 表向きは長崎奉行松平様の家臣「大阪中也」とう名前をなのる
- 江戸では薬丸新蔵が野太刀流の道場を開く
- 空也、カステラを食べる!
そして一番大きな出来事は、空也と新蔵の二人と酒匂一派の因縁は決着します。
だから、みんなが楽しみにしている、「空也十番勝負 再起編」は新たな敵が現れることに間違いありません。
江戸に、無事に、渋谷眉月の元に帰ってきてくださいね。
表紙の空也の洋装はなかなか様になっていますね。素敵です。
空也十番勝負今度の展開
空也がいつ武者修行の旅を終えるのか?みんなが気にしていました。
だから思いっきり怪我をするなど余程の事がないと終わらないのかもしれません。
しかもまだまだ若輩者を呼ばれる年齢(二十歳です)なので、いつまでたっても武者修行は「未だ行ならず」ですよね。
血にまみれて転がって意識をなくすくらいのことがないと、きっかけがつかめないのでしょう。
そして、約束事であるのが、
- 渋谷眉月様と一緒になるという暗黙の了解
- 空也の姉のような存在の重富霧子に伝言した、「武者修行の最後には必ず雑賀衆の里を訪ねます」ということ
空也と空也の命の恩人でもある渋谷眉月はお互いに惹かれあっています。
ですが、そんな雰囲気という感じだったのが、周りの承認ができてしまいます。
外堀も内堀も埋まりもう決定事項という装いをみせています。
これで結ばれなかったらお父さんの物語の再演です。
さて、どうなることなのでしょか?
そして、案外武者修業とは九州のような遠い地に赴かなくても故郷でも立派に修行は出来るはずです。
「雑賀衆の里」でまた修行をされれば良いのではないでしょうか。
この巻の表紙は、思い合っている空也と渋谷眉月のお二人です。青春ですね。。。。。
互いに偉大な父を持つ2人の因縁の対決では、本当に捨て身で望まないと勝てないものでした。
「捨ててこそ」です。
対決する二人は互いに捨てて戦います。
まさに好敵手なんです。
空也が、最初に肩を切られてしまう展開に加えて、そのダメージを一切見せずに立ち回ります。
そして、最後の一刀では、互いに相手の身体に刃が食い込む切り合いになります。
途切れる空也の意識に向けて、麻衣と寅吉は、
「坂崎空也、生きるのよ」
「高すっぽ(背の高いことの愛称)、そなたは勝ちを得たのだ。生きよ」
と言います。
絶対に生還するでしょう。
そうならないといけません。
なんか、シャーロックホームズとモリアーティ教授の事がふっと頭をよぎりました。
ファンの熱い声援を受けて生還をよろしくお願いいたします。
佐伯泰英先生の体調のご回復をお祈りしています。
【感想】空也十番勝負 青春編 未だ行ならず 佐伯 泰英 著のまとめ
「空也十番勝負 青春篇」が終わったあと、先生が休養をしっかりとされた後の今後の展開を楽しみにお待ちしています。