ペットが飼いたくても、住んでいるマンションが、 ”ペット禁止” だったりするとなかなか厳しいものがありますよね。この本を手掛けた、近藤史恵先生も、”生き物を飼いたい”といいう狂おしほどの衝動を、ペットの出てくる小説やマンガや映画で慰めていたそうです。
ペット好きさん必見の『ペットのアンソロジー』小説です。
『ペットのアンソロジー』の見どころ
あまりペットに関心のない人でも面白い小説が集まっています。中には、皮肉っていたり、怖かったりしますが、笑えるものもあります。さすがアンソロジーです。
アンソロジーの選者は、近藤 史恵先生です。
「ペットをモチーフに愛のある作品を」というテーマの元、集められたのが、『ペットのアンソロジー』です。
我孫子 武丸先生
井上 夢人先生
大倉 崇裕先生
大崎 梢先生
太田 忠司先生
柄刀 一先生
汀 こるもの先生
皆川 博子先生
森奈 津子先生
近藤 史恵先生
の作品が収録されています。
近藤史恵リクエスト!ペットのアンソロジー [ 我孫子武丸 ]
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ペット好きさんおすすめ映画
ペット好きさんにおすすめの映画は、なんといっても『クイール』でしょう。
実在したラブラドール・レトリーバーの盲導犬のお話です。
『盲導犬クイールの一生』のドラマや本もおすすめです。
犬たちの素晴らしい演技をどうぞお楽しみください。
ハンカチ必須の作品です。
クイール [廉価版][DVD] / 邦画
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ペットって飼ったほうがいいの?
実はこればかりはなんとも言えないものがありますが、この『ペットのアンソロジー』の中から引用させていただこうと思います。
ペットを飼うことを積極的におすすめするつもりはありません。生き物と暮らすということは大変ですし、環境が整わなければ動物、人間、双方が不幸になります。ですが、今はペットと暮らせない人も、小説の世界で生き物と寄り添うことは自由です。
『ペットのアンソロジー』あとがき 近藤 史恵 著 P.322より
ちょっと笑える小説から、
「残念ながらぼくはCMで白い犬にほだされるくらい気楽な感覚で爬虫類を衝動買いしている。否定はしない。いい飼い主とそうでない飼い主との差は実際に世話をするかどうか、それだけだ。そもそも家が広いとか扱いに慣れているとか自分で世話をするって母親に誓ったとか、その程度のことで生き物を愛する資格を決めていいのだろうか。金で買った奴隷に優しいのが人間としてそれほど立派なことなのだろうか」
何やら哲学的なことを言っているように聞こえるだろうが、本音はこの後だ。
『ペットのアンソロジー』パッチワーク・ジャングル 汀 こるもの 著P.170より
……と何やら言い訳が続くんです。
ペットを飼うといいことばかりではなく、不自由なことや面倒くさいこともあるってことだけは、間違いのないことですよね^^
どうぞ、ペットと小説や映画の中でも、実際に飼ってみることでも、素敵な出会いがあることを祈ります。