自己啓発の源流「アドラー」の教えⅡの『幸せになる勇気』 岸見 一郎 古賀 史健 著 を読むと幸せになれる・・・というわけではないのです。
一歩踏み出して、歩み続けた人が、その瞬間から幸せになれるんです。
『嫌われる勇気』から3年がたち再びあの青年が現れました。
最後に、青年が哲人の元を訪れた時から3年の年月が経ちました。
なんだか息を巻いて物騒なものもちで青年は、やってきます・・・怒っています。そして、哲人に、アドラーを語らせるのを辞めさせようと目論んでいます。
「さあ、話していただけませんか?」
からこの物語は始まります。青年と哲人との最後のバトルの幕が切って落とされます。
このシリーズのいいところは、対話形式なので、読みやすいことです。
自己啓発や心理学なんていうと、アカデミックで勉強じみていそうですが、この本は、読者が疑問に思うことを、
この本に出てくる青年は、怒りをぶつけながら代弁をしてくれるんです。
怒っている人をみると、「あんなに怒るのもどうかなぁ~もう少し冷静になろうよ」なんて頭が考えるらしく、ちょっと気持ちに余裕を抱きつつ読み進めることができますよ。
『嫌われる勇気』から『幸せになる勇気』へ
前作は『嫌われる勇気』というちょっと衝撃的なタイトルでミリオンセラーになりました。
それから3年が経ったとき、
3年ぶりに哲人を訪ねた青年が驚くべきことを言い出します。
・・・「アドラーを捨てるべきだ」ということを。
青年の怒りの原因
・アドラー心理学は机上の空論だ。
・教育の現場では通用しなかった。
・教師になった自分は生徒たちになめられた。
・怒っても褒めてもいけないのはおかしい。
ということを切々と語ります。
対する哲人は、
「貴方はアドラーを誤解している」といいます・・・アドラーは誤解しやすいようです。そして勇気が要るのです。
この本を読むと誤解がないように、読み解くとこができます。
↓
この本を実践するのは勇気が要ります。
今、あなたが一番嫌いな人にこの本の教えを実行することができるでしょうか。
しなければいけないとしたら、本当に勇気が必要です。
できれば実行したくないでしょう。
人は幸せになるために生きています。そうですよね。誰でも幸せになりたいんです。そこを目指します。ですが、実際に「幸せな人」という方を知っていますか?
「幸せな人」って能天気な人ってことではないんです。実はとっても勇気のある人なんです。
果敢にも幸せになるために挑んだ人なんですから。
アドラーの言う、誰もが幸せに生きるためにすべき「人生最大の選択」とは何か?
・・・貴方の人生を一変させる青年と哲人との哲学問答が再び幕を開けます。この本のテーマは、ほんとうの「自立」とほんとうの「愛」なんです。
本当ってなんなのでしょうか。じっくりとアドラーと向き合ってみてください。
まとめ・アドラー心理学について
暇なとき、人生の困難にぶつかった時、何度も何度もこの本を読み返してみてください。自分のその時の内面の成長の度合いによって、理解が深まります。そして、読めば読むほど判っていきます。そして、読んだそのことを実践するたびに、やっかいな問題・・・人間関係がよくなっていきます。人生が生きやすく、幸せでいられるということです。