警察小説のファンですか?それとも病院小説でしょうか。同じ時期にでた話題の病院小説を紹介します。
少し軽快にメディカル・エンタメミステリ
軽いタッチでクールに解決・・・それがやっぱりいいのではないでしょうか。やはり医療サスペンスは医師や医師免許を持っている人が書くのですね。手塚治虫の『BLACK JACK』(ブラック・ジャック)は少しジャンルが違いますが、医療の作品は、人間の闇を感じる、影のあるところに惹きつけられます。
こちらも軽快な作品↓
外科医の九十九勝己は医療事故により職場を追われます。そんな彼が、行き着いたのが・・・「神酒クリニック」そこは怪しい裏の顔をもつ病院だったのです・・・。Barが病院の入り口です。「ようこそ神酒クリニックへ」
仮面病棟 (実業之日本社文庫) 2014/12/5 知念 実希人 (著)
外科医の速水秀悟は先輩医師の代打で、狛江市の郊外にある田所病院の当直のアルバイトを引き受けます。たまたま、いつもとは違うシフトに入ったところに事件はおきます。
ここのバイトは、寝たきりの患者さんが多い療養型病院だから楽な「寝当直」のはずだったのに・・・コンビニ強盗が人質とともに「田所病院」に。長い長い夜が始まります。
軽快な2時間ドラマのようなと噂のスマートなミステリーです。
カレイドスコープの箱庭 2014/3/5 海堂 尊 (著)
絶対に見逃してはいけない「バチスタシリーズ」の最終章です。だから田口&白鳥コンビが活躍します。まるで忠臣蔵の大石倉之助のような ”昼行燈” の行燈という学生時代のあだ名を持つ、田口医師。彼は、いつも自分でも知らない間に活躍をさせられています。今回は国際会議の準備の為にアメリカまで出張するなど慌ただしく飛び回ります。
※昼間に行灯(あんどん)を灯しても何の意味もないってことから、ぼんやりした人や役に立たない人って意味を持っています。
残念なことに田口先生とはしばしのお別れのような感じです。なんたって『チーム・バチスタシリーズ』の最後の巻なのですから。
あいあわらず特別愁訴外来勤務の心療内科医・田口は院長の高階の依頼で働かせられているます。
田口と白鳥の関係性の変化も見所のひとつです。田口先生はしっかり相棒のことを信頼してるんじゃないですか。
『チーム・バチスタの栄光』→『ナイチンゲールの沈黙』→『ジェネラル・ルージュの凱旋』など作品相関図や桜宮市の年表、作品のあらずじまでが、記載されている海堂ワールドファンにはたまらない本です。
医療ミステリーおススメのまとめ
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海堂尊 『輝天炎上』の東城大学医学生・天馬大吉と同級生の美少女・冷泉
メディカル・ミステリー・・・医療ものってさすがに作者が医師という知的なこともあり、ぐんぐん引き込まれていきます。
とりあえずに端から読んでみることをおススメします。
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