榊(サカキ)は神棚や神社などで神様にお供えする神聖な植物として知られています。
しかし、関東などで「榊」として売られている多くは、
実はヒサカキ(姫榊・非榊)という別の植物。
見た目は似ていますが、花の香りや生育地、象徴する意味に違いがあります。
この記事では、ヒサカキと榊の花言葉の違い、
そして「神聖なのに匂う理由」、
さらに神棚での正しい祀り方まで詳しく紹介します。
ヒサカキと榊の花言葉は
- ヒサカキの花言葉『神を尊ぶ』
- 榊(サカキ)の花言葉『控えめな美点』『揺るがない』『神を尊ぶ』
花の香りがとても臭く匂うのはヒサカキです。
そんな榊の代用とされているヒサカキについて詳しく説明します。
🌿ヒサカキと榊(サカキ)の花言葉
ヒサカキも榊も、どちらも神を敬う心を象徴する植物です。
それぞれの花言葉には、神聖さや謙虚な美しさが込められています。
種類 | 花言葉 | 意味・由来 |
---|---|---|
榊(本榊) | 控えめな美点・揺るがない・神を尊ぶ | 1年を通して常緑であることから、永遠や信仰を象徴 |
ヒサカキ(姫榊/非榊) | 神を尊ぶ | 神事で代用されることから、感謝と信仰を表す |
どちらも「神と人をつなぐ植物」として大切に扱われています。
榊を神棚に供えることで、家庭に神聖な空気を招き入れるとされています。
神棚の榊が、
3月を花をつけたのならそれはヒサカキです。
ヒサカキは3月から4月に花を咲かせます。
葉のふちには細かいギザギザがあります。
年間を通じて育てられてる為に、
サカキ同様に縁起の良い木とされ、
神棚へ供えられています。
🌼「神聖なのに臭い」ヒサカキの花の匂いの理由
ヒサカキは3月〜4月頃に小さな白い花を咲かせます。
花は下向きに並び、一見可憐ですが、その香りは独特です。
「メンマのよう」「沢庵みたい」「インスタントラーメンの粉」「ガスの匂い」
と表現されることもあるほど。
この強い匂いは、花が昆虫を呼ぶために発する
揮発性有機化合物(硫黄系)によるもので、
自然の仕組みとしての“役割の香り”なのです。
神聖な植物であっても、
生き物としての特性があるというのは興味深いですね。
本榊の方は臭くはないのですが、
神聖なはずのヒサカキのとても臭い匂いは
ヒサカキの花の香りで
メンマ、塩ラーメン、インスタントラーメンの粉末、
沢庵、ガスのにおいと表現されています。
関東では、「ヒサカキ」のことを「サカキ」と呼びます。
花屋さんで榊を求めるとヒサカキを出されることがあります。
榊(本榊)は関東より北では育たないのでそんなことが起こります。
年間を通じて艶のある葉をつけるためサカキ同様に縁起の良い木とされ、
神棚へ供える玉串に使われる
花が咲いたところです。
🍃ヒサカキと本榊の見分け方
榊とヒサカキは非常によく似ていますが、次のような違いがあります。
特徴 | 榊(本榊) | ヒサカキ |
---|---|---|
葉のふち | ツルツル(全縁) | ギザギザ(鋸歯あり) |
花の時期 | 6〜7月 | 3〜4月 |
花の香り | ほのかな甘い香り | 強い独特な匂い |
生息地 | 西日本など暖地 | 関東以北でも育つ |
別名 | 本榊 | 姫榊・非榊・陽榊 |
関東では本榊が育ちにくいため、ヒサカキを「榊」として代用するのが一般的です。
葉のふちにギザギザがあるのがヒサカキの特徴です。
関東で売られている「サカキ」は、たいていが「ヒサカキ」のです。
なので、区別するために本来の「サカキ」を、「本榊」と呼んで分けています。
榊、本榊はこちら
「ヒサカキ」を「サカキ」と呼んでいる理由は
榊は関東より南の暖かな地域に自生しているので、
関東より北の地域では見た目の似ているヒサカキが代用されているからです。
ヒサカキとは?
ヒサカキは、榊(サカキ)に似ていますが別の樹木になります。
名前の由来は榊(サカキ)と似ていていることから付いています。
そして榊よりも小さいことから「姫榊(ヒメサカキ)」とも呼ばれています。
榊ではないから「非榊(ヒサカキ)」、
榊よりも日当たりを好むために「陽榊(ヒサカキ)」
などの呼び方もあります。
榊(サカキ)が葉のフチがツルツルしているのに対し、
ヒサカキは葉の外側の縁がギザギザしています。
ヒサカキ属の常用小高木です。
花の開花は3~4月です。
壺上の花が下向きにぶらさがるように一列に咲きます。
色は白に近いクリーム色です。
花の香りは臭いです。
🌺榊の花が臭う時の対策とお供えのコツ
神棚に供えた榊やヒサカキの花が臭うときは、水のぬめりや茎の汚れが原因であることが多いです。
次のようにお手入れすれば、清潔で長持ちします。
🔸臭い対策ポイント
- 毎日、または2〜3日に一度、水を新しく取り替える
- 水を替える際、茎の根元を軽く洗う
- 花瓶や榊立てをきれいに拭く
- 直射日光やエアコンの風が当たらない場所に置く
清らかな状態を保つことで、神様に失礼のない祀り方ができます。
神道では、神棚や祭壇に、サカキをお供えをします。
榊を神棚に供える時などにひと手間をかけますと
水や榊が臭くなることはありません。
水を交換するときに、根元をきれいに洗うと、
榊や水が匂いません。
水を取り替えるだけだとすぐにぬめりが出てきて、細菌が発生してしまいます。
夏におすすめの榊はこちら
神様を祀るときの作法
神道では、神棚や祭壇に、サカキをお供えをします。
本榊かヒサカキを使用します。
- 毎月1日と15日に新しいものに取り換えて祀ります。
- 目線より高い位置に祀ります。
- 神棚の正面が南か東を向くようにします。
- トイレのそばは避けます。
- その下を人が通らないところにします。
またマンションや集合住宅の下の階に住んでいる人は注意が必要です。
人が神様よりも上に立つのはいけないという点から、
マンションの上の階にも部屋があるところに住んでいる人は、天井に雲板や「雲」「天」「空」という文字を貼ります。
それができない場合は、雲版や「雲」「天」「空」の文字が入った神棚を使います。
神様の上を人が歩きまわることは失礼なことにあたりますが、
神様の上には天しかありません、と表現することができます。
すでに設置されている神棚に「雲」の文字を貼ってもOKです。
✨まとめ|神聖な榊に心をこめて
- ヒサカキの花言葉は「神を尊ぶ」
- 榊の花言葉は「控えめな美点」「揺るがない」「神を尊ぶ」
- 花の匂いが強いのはヒサカキの特徴
- 正しい位置と方法で祀ることが大切
- 神棚を清潔に保つことで、神様への感謝を日々伝えられる
本榊の花は6月ごろに開花をするので、春先に花を咲かすのなら、ヒサカキです。
葉がギザギザしていれば、ヒサカキです。
つるつるしていれば榊、本榊です。
榊またはヒサカキは神棚に供える神聖な木です。
ヒサカキの花言葉は、『神を尊ぶ』
榊(サカキ)の花言葉は、『控えめな美点』『揺るがない』『神を尊ぶ』
花の香りがとても臭く匂うのはヒサカキです。
作法を守って神棚に祀ります。
神棚の榊を通して、
日常に「清らかな心」と「感謝の祈り」
を取り戻してみてくださいね。
コメント
庭に植えてあるので毎年匂ってました。匂いの元が分からず気味が悪かったのですが、数日前ようやく正体が判明してほっとしてます。神棚のヒサカキが花をつけてました。
コメントありがとうございます!