『硝子の太陽Rルージュ』と『硝子の太陽Nノワール』が同時に刊行されました。今までなかなか読めずにきましたが、やはり読まなくてはいけない作品だと実感しています。姫川玲子シリーズと<ジウ>サーガシリーズを読んできた人におすすめの2冊です。
『硝子の太陽R ルージュ』 誉田哲也 著
折角なら、シリーズの最初から読み返してみるのもいいかもしれません。
ルージュは「姫川玲子シリーズ」です。ルージュって彼女によく合います。
「姫川玲子シリーズ」一覧
『ストロベリーナイト』2006年2月
『ソウルケイジ』2007年3月
『シンメトリー』2008年2月
『インビジブルレイン』2009年11月
『感染遊戯』2011年3月
『ブルーマーダー』2012年11月
『インデックス』2014年11月
に続く第8弾目です。
姫川玲子をよく表現しているところを引用します。
「……いや、別にいいんですよ。若くて頑張ってて、警部補にだって二十七でなったんでしょ?凄いなって思いますよ、ほんと。尊敬します。礼儀だって弁えてるしね。身綺麗にもしてるし。まあ、そこそこ美人でもあるし。ただね……」
『硝子の太陽Rルージュ』P.31より
↑
とこれは先輩女性刑事さんの言葉です。
で、今度は、菊田刑事の言葉です。
↓
「ああ……姫川主任って、よく感覚でものをいうじゃないですか。印象を大事にするっていうか。それ、刑事には凄い重要な要素だとは思うんですけど、たまに細かいデータを覚えてないときがあるんで。そういうときに、それはこうでした。あれはこうでしたって、即座にいえる人間が、近くにいないと駄目なんですよ。即答できなくても、資料のどこに載ってたくらいは、すぐに教えないと、あの人の思考を中断させちゃうから……そういうの、前のときはたもつさんとか、ノリがカバーしてたんですけど、今は二人ともいないですからね。前以上に、ここでは俺がしっかりしなきゃって……まあ、そんな感じです」
『硝子の太陽Rルージュ』P.33より
あとは本書でご堪能ください^^
硝子の太陽R ルージュ【電子書籍】[ 誉田哲也 ]
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同時コラボ・『硝子の太陽N ノワール』 誉田哲也 著
『硝子の太陽R ルージュ』と『硝子の太陽N ノワール』で同じ場面が一瞬交差します。
そういうのって楽しいですね。
姫川玲子は東警部補に会いに行きます。そこで話の最後に、その二人が共通にとても嫌いな「ガンテツ」のことを聞かれて、
すごくムカつきます。
ちょっと魅力的とか、そんなことを思って損した。
『硝子の太陽R』P.234より
そんな東警部補が活躍するのが『硝子の太陽Nノワール』です。
動機も真実も闇に堕ちる、
戦慄のノワールサイド
沖縄での活動家死亡事故を機に「反米軍基地」デモが全国で激化した2月、新宿署の東弘樹警部補は、「左翼の親玉」を取り調べることに。その直後、異例な覆面覆面集団による滅多刺し事件が起こる。被害者は歌舞伎町セブンにとってかけがえのない男。東とセブンの共闘が始まる!
秋の夜長にぴったりの本です。
どうぞお楽しみください。
まだまだ続きそうな気配のシリーズです。
読まずにはいられません。
硝子の太陽N ノワール【電子書籍】[ 誉田哲也 ]
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