ロボットアニメが大好きならば是非に読んで頂きたい本です。2016年ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた、レトロなロボット ”タング” のお話です。
【感想】ロボット・イン・ザ・ガーデン デボラ インストール 著
レトロなロボットのタングが自分の庭に来たことで、主人公のベンと妻のエイミーとロボットのタングがみんなで、成長する物語なのですが、
ここはやはり、ベンがタングと旅にでることが大事なポイントになってきます。
日常と切り離された場所にいるから、
頭が冷やされ(妻のエイミーとは離婚をしてしまいます)
頭が整理され、
もしかして、自分のこんなところがいけなかったんではないかな・・・。
なんて、今までとは別の思考になっていくのです。
とはいえ、
やはりこの話のキモは、タングのかわいらしさなんですよね。
表紙の絵も素敵なんです。
大人気の絵本作家の酒井駒子さんが描く、ロボットの「タング」がとても愛らしいです。
ロボットアニメで育ってきた心をくすぐります^^
このカバー画を描かれている酒井駒子は絵本の、
・「よるくま」
・「ぼく おかあさんのこと…」
などの素敵な作品を作れてています。
これらの絵で感じるちょっとしたノスタルジーな感じがなんともいえません。
最初は、
2016年ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれたから読み始めたんです。
ですが、読み始めると止まらなくなり、一気に読み終えてしまいました。
2016年ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた『ロボット・イン・ザ・ガーデン』
タングは、ぬいぐるみになってベルリン国際映画祭に参加をしたそうです。
映画化によさそうな本を映画関係者に紹介するイベント
「books at Berlinale」というベルリン映画祭の中のイベントです。
そこでなんと、プレゼンをしてきたみたいです。
二十五カ国以上から応募された百三十冊の中から、
最終的に残った十一のプレゼン作品の中に、
『ロボット・イン・ザ・ガーデン』
が入ったんです。
すごいですね。
映画化されたも同然でしょうかね^^
こうご期待です。
タングは、イギリスからドイツへは大好きな飛行機で向かい、”プレミアムな”ホテルに泊まり、”プレミアム”な友達を作り、プレゼン前日には美容のために(!)早めに就寝したとのこと。ベンからは「いい子にするんだぞ」と念を押されていましたが、当日の会場で最後までおとなしくいられたかどうかは謎です。
『ロボット・イン・ザ・ガーデン』デボラ インストール 著 訳者あとがき P.453より
実写版もアニメ版も、両方観てみたいですね。
【感想】ロボット・イン・ザ・ガーデン「映画化したい一冊」のまとめ
この物語、タングのかわいらしい描写は多いのですが、構造はあまり詳しく描かれてはいません。
実はこの、タングはものすごくハイテク技術の最先端をいくロボットなんです。
なんですが、
そこは、読者の想像にお任せといったところです。
だから読み手の夢がどんどん膨らんでいきます。
色々な意味で今後が楽しみな物語なんです。