日々、終わりの見えない家事に追われながら
「もっと効率よくできないかな?」
「どうして自分は家事がこんなに苦手なんだろう…」
と感じたことはありませんか。
私自身、家事に対する苦手意識と自己嫌悪を何度も繰り返してきました。
そんなときに出会ったのが『NHK「あさイチ」スーパー主婦のスゴ家事術』(伊豫部紀子 著)です。
本記事では、この本を実際に読んで強く心に残ったポイントを中心に、単なる家事ノウハウ本では終わらない理由を、主婦目線の感想としてご紹介します。
「家事が変わると、暮らしだけでなく気持ちまで変わる」——
そう実感した一冊でした。
NHK「あさイチ」スーパー主婦のスゴ家事術 伊豫部紀子 Kindle Unlimited会員は無料(2026年1月現在)
【感想】NHK「あさイチ」スーパー主婦のスゴ鍛冶術
ふと「自分は何のためにこんなに動いているんだろう」と虚しさを感じることはありませんか?
本書の凄さは、単に効率を説くだけではなく、家事の先にある「心の変化」にまで踏み込んでいる点にあります。
〈PART 1〉片づけ編|魔法の呪文は「だわへし」
片づけが苦手な主婦が、モノとの向き合い方を変えることで、少しずつ自分に自信を取り戻していく——。
本書を読んでいて強く感じたのは、片づけとは単に部屋を綺麗にする作業ではなく
「自分の生き方を選び直す行為」なのだということでした。
その考え方の軸になっているのが、スーパー主婦直伝の鉄則、「だわへし」です。
「出す」……しまってあるモノを、全部出す。
「分ける」…持ち主別・種類別・目的別に、出したいものを分類する。
「減らす」…それぞれの島から、不要なものを手放す決断をする。
「しまう」…使いやすいように収納する。
『NHK「あさイチ」スーパー主婦のスゴ家事術』「あさイチ」ディレクター伊豫部紀子 著P.16より
- 「だ」す……収納されているモノを、一度すべて外に出す
- 「わ」ける……持ち主別・種類別・目的別に細かく分類する
- 「へ」らす……「今の暮らしに本当に必要か?」を基準に手放す
- 「し」まう……使いやすさ最優先で、定位置を決めて収める
とくに印象的だったのが、最初のステップである「全部出す(全出し)」という考え方です。
正直に言うと、家の中が一時的にぐちゃぐちゃになるこの作業は、
読むだけでも腰が引けました。
しかし本書では、「ここを避けては片づけは始まらない」と断言されています。実際、モノをすべて出すことで、次のような大きな気づきが得られるのです。
- 総量を把握する:自分が想像以上のモノを抱え込んでいた現実を、視覚的に突きつけられる
- 現状を実感する:死蔵していたモノと向き合い、「今の生活に本当に必要か」を肌で判断できる
- 適量を知る:管理できる限界がわかり、無駄な買い物を自然と防げるようになる
あの「こんまり」こと近藤麻理恵さんも、片づけはまず全出しから始めますよね。
片づけの成否は、この最初の一歩を踏み出せるかどうか——まさに「勇気と覚悟」にかかっているのだと感じました。
さらに、減らした後の収納にも、プロならではのシンプルで実践的な知恵が詰まっています。それが、しまう時の合言葉「キン・コン・カン」です。
キン=使う場所の「近く」くに。
例えば、家族がよく使う爪切りや耳かき、アレルギーの薬はみんながくつろぐリビングの引き出し。ただし使用頻度の低い風薬などは離れたところでOK.
コン=「コン」パクトに。
余計なものは省き、容積を減らす。
例えば、絆創膏はすべて箱から出して、ひとつの入れ物にまとめる。
薬の外袋はかさばり非衛生なので捨てる!中袋に必要な情報をペンで書き写す。
カン=「簡」単に出し入れできるように。
とにかく、仕切るのが有効。
『NHK「あさイチ」スーパー主婦のスゴ家事術』「あさイチ」ディレクター伊豫部紀子 著P.39より
- キン(近くに):使う場所のすぐそばに置く。爪切りや常備薬は、家族が集まるリビングに
- コン(コンパクトに):箱から出す・詰め替えるなどして容積を減らす
- カン(簡単に):ワンアクションで出し入れできるようにし、迷子を防ぐ
中でも驚いたのは「ハサミなどの道具は1種類につき1つで十分」という考え方でした。
予備があると安心しがちですが、定位置が決まっていれば探すストレスもなくなります。
この潔さこそが、片づけがリバウンドしない最大の理由なのだと、腑に落ちました。
👉ここが一番刺さった理由
この章が心を強く打ったのは、単なる整理術の紹介に終わらず、
「家の中を自分でコントロールできている」という感覚が、主婦の自己肯定感を確実に引き上げ、暮らし全体にポジティブな連鎖を生むことを、具体的に示してくれた点です。
片づけが、ここまで心に作用するものだったとは——読んでいてドキドキしてしまいました。
〈PART 2〉掃除編|汚れは「溜まる前」に科学で落とす!
掃除編で一貫して伝えられているのは、
掃除は根性や気合ではなく、「汚れの性質を知ること」がすべてだという考え方です。
正しい知識があれば、無駄にこすらなくても、驚くほどラクに汚れは落ちます。
セスキ炭酸ソーダの衝撃と、私の「重曹」失敗談
実は私、以前アルバイト先で掃除を任されたとき、
「環境に優しいほうがいいはず!」と意気込んで、重曹スプレーを自作し、油汚れに挑んだことがあります。
ところが、結果は惨敗。いくらこすってもベタつきが広がるばかりで、まったく落ちませんでした。
そこへ現れた掃除のベテランさんに、
「油汚れならセスキでしょ。重曹じゃ落ちないわよ」
と一刀両断された、苦い思い出があります。
今ならはっきり分かります。
実はセスキ炭酸ソーダは、重曹の約10倍のアルカリパワーを持ち、水にも溶けやすい性質があります。
つまり、油汚れには最初から「勝ち目が違う」洗剤だったのです。
本書で紹介されている使い方も、どれも簡単で実践的。
- セスキ水:水500mlに小さじ1を溶かすだけ
- セスキ煮・セスキづけ:換気扇などの頑固な油汚れは、40〜60℃のお湯で浸け置き
力任せにこすらなくても、汚れがスルリと落ちる感覚は、
「掃除ってこんなにラクでいいんだ…」と価値観が変わるレベルでした。
「重曹は万能」と思い込んでいた私にとって、
汚れの性質に合わせて洗剤を選ぶという発想は、掃除効率を劇的に変えてくれる大きな転換点だったのです。
魔法の「プリン状せっけん」で汚れをパック
SNSでも話題になった「プリン状せっけん」の作り方も、本書では丁寧に紹介されています。
粉せっけんをぬるま湯で溶かし、約3時間放置するだけで、プルプルのジェル状に変化します。
この洗剤の最大の強みは、
「汚れに密着して、流れ落ちないこと」。
お風呂の椅子や浴槽の黒ずみにたっぷり塗り、
一晩“パック”するように置いておけば、翌朝は軽い力で驚くほどきれいになります。
液だれしにくいため、キッチンの五徳掃除などにも相性抜群です。
お風呂掃除の救世主「イヴォンヌ・ブレンド」
さらに本書では、掃除界の伝説ともいわれる自作洗剤、
「イヴォンヌ・ブレンド」のレシピも公開されています。
名前だけ聞くと難しそうですが、実はやっていることはとてもシンプル。
- 重曹の研磨力
- 中性洗剤の洗浄力
- お酢の除菌・水垢落とし効果
これらを組み合わせた、いわば最強のハイブリッド洗剤です。
▶︎ 初心者の方へのおすすめ
まずは「セスキ水」や「プリン状せっけん」から試し、
慣れてきたらイヴォンヌ・ブレンドに挑戦すると、無理なく取り入れられます。
さらに、ティーツリーやレモンなどのエッセンシャルオイルを数滴加えれば、
市販洗剤の強いニオイが苦手な方でも、心地よく掃除ができます。
こうして自作洗剤を使い分けていくうちに、
掃除は「やらなきゃいけない義務」から、
「どの洗剤が一番効くかな?」と試す実験のような楽しい習慣へと変わっていくはずです。
👉ここが一番刺さった理由
「汚れは最初から汚れだったわけではなく、放っておくから汚れになる」という言葉にハッとさせられました。
汚れの性質を科学的に理解し、自分専用の洗剤で迎え撃つことで、
掃除が「面倒な家事」から「自分の環境を整える知的で楽しい実験」へと昇華されたことに大きな価値を感じました。
よくある質問(FAQ)
Q1. 『NHK「あさイチ」スーパー主婦のスゴ家事術』はどんな人におすすめですか?
家事が苦手、時間がない、頑張っているのに成果を感じられない——そんな悩みを持つ主婦の方に特におすすめです。
根性論ではなく、「なぜその方法がラクなのか」を理屈で教えてくれるので、家事に対する考え方そのものが変わります。
Q2. この本は家事初心者でも実践できますか?
はい、十分に実践できます。
「だわへし」やセスキ水など、一つずつ試せる方法が多く、難しいテクニックはほとんどありません。
まずは引き出し一つ、洗剤一種類から始められる内容です。
Q3. 片づけが本当に苦手でも効果はありますか?
効果はあります。
むしろ、片づけが苦手な人ほど変化を感じやすい本です。
「全部出す」「定位置を決める」など、やることが明確なので、感覚ではなく手順通りに進められるのが特徴です。
Q4. セスキ炭酸ソーダや自作洗剤は安全ですか?
本書で紹介されている方法は、一般家庭で安全に使えるものが中心です。
ただし、素材によっては不向きな場合もあるため、目立たない場所で試してから使うことが推奨されています。市販洗剤より刺激臭が少ない点もメリットです。
Q5. 「イヴォンヌ・ブレンド」は初心者でも作れますか?
作れますが、最初はセスキ水やプリン状せっけんから始めるのがおすすめです。
慣れてきてからイヴォンヌ・ブレンドに挑戦すると、無理なく取り入れられます。
Q6. この本は時短家事の本ですか?
単なる時短家事本ではありません。
「汚れを溜めない」「管理できる量にする」といった考え方を身につけることで、結果的に家事時間が減る構成になっています。
Q7. 読んだだけで家事ができるようになりますか?
読むだけで完璧にできるようになるわけではありませんが、
「なぜうまくいかなかったのか」が分かるようになります。
その理解があるだけで、次の行動へのハードルが大きく下がります。
Q8. 他の家事本(こんまり流など)との違いは?
精神論ではなく、生活に即した現実的な方法が多い点です。
家族がいる前提、忙しい前提で書かれているため、「理想論すぎない」と感じました。
Q9. 忙しくて全部はできません。それでも意味はありますか?
もちろんあります。
本書は「全部やらなくていい」「一部だけ取り入れてもOK」というスタンスなので、必要なところだけつまみ食いする読み方でも十分価値があります。
Q10. この本を読んで一番変わったことは何ですか?
家事に対する自己否定が減ったことです。
「できない自分が悪い」のではなく、「やり方を知らなかっただけ」と思えるようになり、気持ちがとてもラクになりました。
NHK「あさイチ」スーパー主婦のスゴ家事術 伊豫部紀子 Kindle Unlimited会員は無料(2026年1月現在)
【感想】NHK「あさイチ」スーパー主婦のスゴ鍛冶術のまとめ
家庭に一冊、人生の質を変える「家事のバイブル」
本書『NHK「あさイチ」スーパー主婦のスゴ家事術』は、今回詳しくご紹介した片づけや掃除以外にも、主婦が直面するあらゆる課題に応える充実の内容となっています。
- 〈PART 3〉洗濯編:黄ばみやニオイを元から断ち、衣類を長持ちさせる「プロ級」の仕上がり術。
- 〈PART 4〉ごはんの支度編:忙しい夕飯作りを救う、隙間時間を利用した賢い「先手仕事」の数々。
- 〈PART 5〉主婦とお金編:漠然とした未来への不安を、家計を整えることで「希望」へと変える心の持ち方。
家事は365日、一生続くものです。
だからこそ、たった一つの「知恵」や「コツ」を知っているかいないかで、1年後、10年後の心のゆとりは天と地ほど変わってきます。
この本を読み終える頃には、重く感じていた家事のハードルが下がり
「まずは引き出し一つから『全出し』してみようかな」という前向きなエネルギーが湧いてくるはずです。
単なるノウハウ本を超えて、あなたの暮らしと心に寄り添い、自信を取り戻させてくれる――。
まさに家庭に一冊、一生モノの「心強いお守り」になってくれる一冊ですよ!
NHK「あさイチ」スーパー主婦のスゴ家事術 伊豫部紀子 Kindle Unlimited会員は無料(2026年1月現在)



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