離乳食が始まると「授乳っていつまでするんだろう。」と単純に疑問に思うこともあると思います。栄養指導の先生の先生にお聞きした話しも含め体験をお伝えしますので楽しみにしてください。
離乳食初期の頃は、まだ食べる練習の段階です。体に必要な栄養は母乳やミルクから摂っているため、離乳食開始前と同じようにあげる必要があります。でも徐々に離乳食の量が増えてくると、乳汁と離乳食のバランスも気になってくるでしょう。
まずは私の離乳食時の経験も交えながら、乳汁と離乳食のバランスと授乳するタイミングについてご紹介します。
授乳の仕方と離乳食と乳汁のバランス
離乳食には初期、中期、後期、完了期とあり、量も食べられる食材も徐々に増えていきます。赤ちゃんが食事だけで体に必要な栄養を補給できるようになるのは、1才〜才半くらいの離乳食完了期のころと言われています。
私の周りでも1才〜1才半で卒乳した人が多いのですが、それも赤ちゃんが十分に離乳食を食べられるようになる時期がこの頃だからと思うと納得できます。
母乳やミルクは突然やめるのではなく、離乳食の進み具合によって徐々に乳汁から離乳食へと移行していくのが理想的なようです。
授乳中の月齢別ミルクの量
母乳の場合には飲んでいる量がよくわからないので、ミルクで月齢別の量を見てみましょう。
明治のサイトに「明治ほほえみ」の標準調乳量表というものがありました。
- 離乳食初期に当たる生後5〜7か月は、1回の授乳量200ml、授乳回数5回、離乳食1回
- 離乳食中期に当たる生後8〜9か月は、1回の授乳量200ml、授乳回数5回、離乳食2回
- 離乳食後期に当たる生後10〜12か月は、1回の授乳量200ml、授乳回数5回、離乳食3回
ミルクの場合には、1才を過ぎるとフォローアップミルクに変わります。明治にはステップという商品がありました。1才を過ぎると離乳食完了期に入り、食べる量も増えますが、食べムラや好き嫌いがあったりすると体に必要な栄養素を十分に摂取することができません。それを補うためにフォローアップミルクを飲みます。
フォローアップミルクを飲む量
飲む量は1日200ml〜400mlで、食事中や食後、おやつの時間などに飲みます。牛乳よりも鉄分やカルシウム、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれているので、離乳食がたくさん食べられないという赤ちゃんにはおすすめです。
ちなみに私は全部母乳(完母)で育てました。健診のときに栄養指導の先生に離乳食と母乳のバランスについて聞いたことがあります。
その時には、
「ミルクは栄養価が高く、腹持ちも良いので、あげる量が決まっているけど、母乳は消化吸収が早くてお腹がすきやすいから、欲しがるならいくらあげても大丈夫。」
と言われました。
離乳食をよく食べる子なら次第に離乳食へと移行していくようですが、我が子は食べる量が少ない子だったので、離乳食完了期でも3〜>4時間おきに授乳していました。
離乳食中の母乳やミルクをあげるタイミングは?
離乳食が始まると大切なのが母乳やミルクをあげるタイミングです。離乳食の前にするのか後にするのかは、離乳食の時期によって異なります。
離乳食初期のころは、まだ赤ちゃんも離乳食でお腹を満たすという感覚はありません。そのため、お腹が空いている時に、離乳食を食べさせようとしてもミルクが欲しくて泣いて拒否することもあります。
そのため離乳食初期のころは、授乳と授乳の間に離乳食を入れるのがおすすめです。
離乳食中期に入ると2回食にもなりますし、赤ちゃんも食べることを理解してきます。そのため、離乳食の後に授乳をするようにします。でもお腹が空いている時にはお腹を満たすことができるミルクを欲しがって離乳食を嫌がることもありますし、ミルクの方が好きで少し食べたらすぐミルクを欲しがることもあります。
赤ちゃんがミルクを欲しがるようなら無理して離乳食を完食させる必要はありません。
「せっかく作ったのに。」と思うかもしれませんが、まだほとんどの栄養を母乳やミルクから摂っている時期なので、離乳食は切り上げて授乳してあげましょう。
離乳食後期に入ると3回食。まずは離乳食を食べて、それから授乳という形が理想的です。
その先生によると
「基本的には離乳食の後に授乳するけど、ミルクが好きな子は先に少し授乳する事で落ち着いて離乳食を食べることができるようになることもある。」
と教えてくれました。
まさにその通りで、我が家に関しては、離乳食前に片方授乳して、離乳食をあげて、それからもう片方授乳というのが1番スムーズに食べてくれる方法でした。
離乳食の量や食材などは、消化や吸収の問題もあるので、基本を守ることが大切ですが、授乳とのバランスやあげるタイミングはその子に合った方法を見つけてあげることが1番スムーズに離乳食を進めることができるポイントです。
離乳食が進んできたら授乳の時間を決めよう
離乳食が進んできたら授乳の時間を決めることも大切です。
基本的に授乳は3時間おきと言われますが、母乳の場合には欲しがればいくらあげてもいいとも言われます。我が家でも出産時の入院中に助産師さんにそのように言われたので、欲しがれば授乳をしていました。
すると、離乳食が進めば自然と飲む量が減ってくると教えられていた授乳量が減らず、離乳食を食べないという現象に繋がりました。
授乳の回数が多いのは、ママの負担も大きいです。外出時などは特に困ります。そのため、離乳食中期から後期に入ってきた時に、まだ授乳の回数が頻回で、離乳食を食べないという場合には、1日の授乳の時間を決めるのがおすすめです。
この頃には一回に飲む量や食べる量も増えてきているので、それなりにお腹は持つはずです。ミルクを欲しがるのも、もしかしたらたくさん遊んで喉が渇いているのかもしれません。授乳の時間以外はお茶や白湯にするのもいいでしょう。
授乳の時間は例えばこのようなタイミングになります。
離乳食中期
- 7時 授乳
- 10時 離乳食+授乳
- 14時 授乳
- 17時 離乳食+授乳
- 寝る前 授乳
離乳食後期
- 7時 授乳
- 9時 授乳+離乳食
- 12時 授乳+離乳食
- 15時 授乳
- 18時 授乳+離乳食
- 寝る前 授乳
離乳食後期の場合には離乳食の後の授乳が必要ない子もいるでしょう。
授乳っていつまでするのだろう~乳汁と離乳食のバランスと授乳するタイミングのまとめ
離乳食が始まってからの授乳というのは量もタイミングも悩むものです。離乳食が思うように進まないと余計に悩んでしまいます。授乳期間や授乳量は人それぞれです。離乳食の進み具合も人と比べて不安に思うことはありません。それぞれのママと赤ちゃんにベストなタイミングというのがあると思うので、焦らず探していきたいですね。
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