離乳食は「月齢」だけでなく、赤ちゃんの発達に合わせて進めることが大切です。
この記事では、
✔ 初期~完了期までの進め方
✔ 月齢ごとの量・固さ・回数の目安
✔ 赤ちゃんが食べやすくなる舌触りの工夫
を「離乳食研修で学んだ実践的な方法」を元保育園給食調理担当係が分かりやすく解説します。
「うちの子、食べない…」と悩んでいますか?
実は“味”ではなく“舌触り”が原因かもしれません。
結論を最初にお伝えしますね。
赤ちゃんは舌触りがざらざらしていると食べてくれないことがあります。
食べてくれないのは、「味が苦手なんだな」と勘違いをしている保育者さんが多いのですが
滑らかにすると食べてくれる場合があります。
舌触りを工夫してみてくださいね。
💡離乳食の注意点も
- アレルギーが心配なパパ・ママさんは医師や栄養士に相談をしながら離乳食をすすめましょう。
- ハチミツは1歳を過ぎるまで与えるのはやめましょう。
🌸一緒に離乳食の時期をみんなで一緒に育んでいきましょうね。
離乳食の進め方|基本の考え方
厚生労働省の授乳・離乳の支援ガイドでも示されている通り、離乳食は段階的に固さと量を増やしていきます。
目安は次の通りです。
| 時期 | 月齢目安 | 回数 | 固さ |
|---|---|---|---|
| 初期 | 5~6か月 | 1回 | なめらかなペースト |
| 中期 | 7~8か月 | 2回 | 舌でつぶせる |
| 後期 | 9~11か月 | 3回 | 歯ぐきでつぶせる |
| 完了期 | 12~15か月 | 3回+おやつ | やわらかい普通食 |
※あくまで目安です。発達には個人差があります。
離乳食初期(5~6か月)|ゴックン期
特徴
- 舌で押し出す反射が残っている
- まだ噛めない
回数
1日1回(慣れたら2回)
固さ
ポタージュ状(粒なし)
量の目安
- 10倍粥:30~40g
- 野菜:少量から開始
ポイント
✔ 味付けは不要
✔ なめらかさ最優先
✔ 新しい食材は1日1種類
離乳食中期(7~8か月)|モグモグ期
特徴
- 舌でつぶせるようになる
- 口が上下に動く
回数
1日2回
固さ
ベタベタ状~舌でつぶせる固さ
量の目安
- お粥:50~80g
- 野菜:20~30g
- 魚・肉:10~15g
- 豆腐:40~50g
【モグモグ期】1日のスケジュール例(2回食)
離乳食中期(モグモグ期)は、1日2回食へとステップアップする大切な時期です。
大人の食事リズムに少しずつ近づけばいいですね🍎
| 時間 | 内容 | ポイント |
| 06:00 ごろ | 授乳 または ミルク | 1日のスタート!しっかり飲んで目を覚ましましょう。 |
| 10:00 ごろ | 【1回目】離乳食+ 授乳/ミルク | 初めての食材はこのタイミングで。食後の授乳も忘れずに。 |
| 14:00 ごろ | 【2回目】離乳食 + 授乳/ミルク | 2回目の食事タイム。無理せず赤ちゃんの機嫌に合わせて。 |
| 18:00 ごろ | 授乳 または ミルク | お風呂上がりなど、リラックスした状態で。 |
| 22:00 ごろ | 授乳 または ミルク | おやすみ前のラスト一杯。夜泣き対策にも。 |
💡 給食室のアドバイス:スケジュールを組むコツ
-
「初めての食材」は午前中に: 万が一、アレルギー反応が出た場合でも、すぐに病院へ行けるよう、10時の回に新しい食材を試すのが鉄則です。
-
時間は「だいたい」でOK: お昼寝が長引いたり、外出したりすることもありますよね。
前後1〜2時間のズレは気にせず、赤ちゃんの機嫌が良い時に食べさせてあげましょう。 -
食事・睡眠・遊びのメリハリ: この時期から「朝起きて、昼に食べて、夜に寝る」という生活リズムが整ってくると、完了期への移行がぐっと楽になります。
離乳食後期(9~11か月)|カミカミ期
特徴
- 歯ぐきでつぶせる
- 形のあるものを食べられる
回数
1日3回
固さ
バナナ程度のやわらかさ
量の目安
- 軟飯:80g
- 魚:15g
- 肉:15~18g
- 野菜:30~40g
✔ 少量なら油も使用可
✔ 味付けはごく薄く
離乳食後期(カミカミ期)は、いよいよ「1日3回食」が始まり、大人とほぼ同じ食事リズムになる、離乳食の大きな山場ですね。
育児の負担も増える時期なので、「生活リズムの定着」をメインにスケジュールを作成しました。
【カミカミ期】1日のスケジュール例(3回食)
離乳食が1日3回になり、栄養の大部分を食事からとる練習を始める時期の目安!
| 時間 | 内容 | ポイント |
| 08:00 ごろ | 【1回目】離乳食 + 授乳/ミルク | 朝ごはんの時間。家族と一緒に食べる楽しさを伝えましょう。 |
| 10:00 ごろ | (授乳 または ミルク) | 必要に応じて。食事に影響しない程度に。 |
| 12:00 ごろ | 【2回目】離乳食 + 授乳/ミルク | お昼ごはん。手づかみ食べの練習にも最適な時間です。 |
| 15:00 ごろ | (授乳 または ミルク) | おやつ感覚の補食タイム。水分補給も大切に。 |
| 18:00 ごろ | 【3回目】離乳食 | 夜ごはん。寝る時間の2〜3時間前までに済ませるのが理想的です。 |
💡 給食室のアドバイス:カミカミ期を乗り切るコツ
-
3回食の壁は「ストック」で越える: 毎食作るのはプロでも大変です。
保育園の現場でも下ごしらえはまとめて行います。
週末にまとめて茹でて冷凍した野菜などをフル活用しましょう! -
「手づかみ食べ」を応援: この時期は自分で食べたい意欲が育つ時期。
汚れを気にするのは大変ですが、新聞紙を敷くなどの対策をして、赤ちゃんの「やりたい!」を優先してあげると、後の食育が楽になります。 -
食後のミルクは徐々に調整: 離乳食をしっかり食べるようになったら、食後のミルクの量を少しずつ減らしていき、食事への比重を高めていきましょう。
離乳食完了期(12~15か月)
特徴
- 歯ぐきでしっかり噛める
- 大人の取り分けが可能
回数
1日3回+補食
ポイント
✔ 味は大人の1/3~1/4
✔ 固いものは小さく刻む
✔ 家族と同じ食卓を囲む
「いよいよ完了期だ!」子供成長が嬉しいですね🌸
【完了期】1日のスケジュール例(3食+おやつ)
離乳食を卒業し、幼児食へと移行していく時期の目安です。
食事でしっかり栄養をとり、規則正しい生活リズムを固めていきましょう。
| 時間 | 内容 | ポイント |
| 08:00 ごろ | 【朝食】離乳食 | 1日のエネルギー源。パンやご飯などの炭水化物をしっかりと。 |
| 10:00 ごろ | おやつ(補食) | お菓子ではなく、ふかし芋や果物などの「軽い食事」が理想です。 |
| 12:00 ごろ | 【昼食】離乳食 | お出かけ先でも食べやすいメニューを。しっかり噛む練習を。 |
| 15:00 ごろ | おやつ(補食) | 運動量が増える時期。水分補給と一緒に楽しみましょう。 |
| 18:00 ごろ | 【夕食】離乳食 | 家族と一緒に。1日の出来事を話しながら楽しく食べましょう。 |
💡 給食室のアドバイス:完了期の「おやつ」の考え方
-
おやつは「第4、第5の食事」: 赤ちゃんは胃が小さく、3食だけではエネルギーが足りないことがあります。
おやつは甘いお菓子ではなく、おにぎり、バナナ、ヨーグルトなどの「足りない栄養を補うもの」と考えて選んでみてください。 -
「噛む力」を育てる: 柔らかすぎず、歯ぐきで潰せるくらいの固さ(肉団子くらい)を意識します。
保育園でも、この時期は食材を少し大きめにカットして、噛む回数を増やす工夫をしています。 -
コップ・スプーンの練習: 卒乳を視野に入れ、コップ飲みやスプーンを自分で使う意欲を応援しましょう。
自分で食べられた時は、思いきり褒めてあげてくださいね。
離乳食を食べない原因は「舌触り」かもしれません

”ざらざらしている”から食べないのを
味が嫌いと勘違い
食べないのは「味が嫌いなんだ」と思いがちですが、実は
✔ ざらざら
✔ 繊維が残っている
✔ 急に固くなった
などが原因のことも多いです。
特に初期は完全になめらかが重要です。
赤ちゃんがよく食べる舌触りをよくする方法
① 電子レンジで素材を柔らかくする方法(リンゴ例)
- 細かく刻む
- 電子レンジで1分加熱
- 少量の砂糖を振る(完了期以降)
- 再度1分加熱
- 5分蒸らす
果汁が戻り、すりつぶすよりなめらかになります。
離乳食研修で学んだ実践的な方法です。
家族メニューからの取り分け例(うどん)
- 初期:とろとろにしてすりつぶす
- 中期:くたくたに煮る
- 後期:2cmに刻む
- 完了期:食べやすい長さ
毎日別で作らなくても工夫できます。
離乳食の注意点
✔ はちみつは1歳未満NG
✔ 初めて食べる食材は少量から午前中に(アレルギー対策)
✔ 心配な場合は医師へ相談
よくある質問(FAQ)
「どうして食べないの?」「これって失敗?」と不安になる前に――離乳食でよくある悩みと“本当の原因”をまとめました。
Q1. 離乳食を吐き出します。嫌いなのでしょうか?
舌触りや固さが合っていない可能性があります。まずはなめらかさを確認しましょう。
Q2. 食べない日があります。
赤ちゃんにも食欲の波があります。無理に食べさせなくて大丈夫です。
Q3. 砂糖はいつから使えますか?
基本は不要です。使う場合は完了期以降に少量にしましょう。
Q4. 途中から急に食べなくなりました。進め方を間違えましたか?
固さを急に上げてしまった可能性があります。
「昨日まではなめらか、今日は角切り」
この変化は赤ちゃんにとって大きな負担です。
一段階戻して、少しずつ慣らしていきましょう。
Q5. ざらざら感を嫌がります。どうすればなめらかになりますか?
繊維の多い野菜(ほうれん草・さつまいもなど)は特に注意が必要です。
対策:
- 茹で時間を長めにする
- 裏ごしをする
- 電子レンジ加熱後に蒸らす
- 水分を足して伸ばす
なめらかさは「味」より重要なこともあります。
Q6. 食材を増やすペースが早すぎました。やり直せますか?
問題ありません。
赤ちゃんの発達は個人差が大きいです。
不安な場合は一度シンプルなお粥中心に戻し、
1日1食材ペースで再スタートしましょう。
Q7. 離乳食を作り置きして冷凍したら食べなくなりました。
冷凍により水分が抜け、舌触りが変わることがあります。
解凍後に:
- だしや湯冷ましを少量加える
- 再加熱してよく混ぜる
これで改善することがあります。
Q8. 周りの赤ちゃんより食べる量が少なくて心配です。
目安量はあくまで「参考」です。
発達・体格・母乳量によって大きく変わります。
✔ 機嫌が良い
✔ 体重が増えている
✔ 授乳できている
これらが問題なければ過度な心配は不要です。
Q9. 初期なのに粒が残ってしまいます。失敗ですか?
よくある失敗です。
ブレンダーでも完全に滑らかにならないことがあります。
最後に裏ごしを1回加えるだけで、驚くほど食べやすくなります。
まとめ|離乳食は「焦らない」が成功のコツ
離乳食は競争ではありません。
✔ 月齢より発達を見る
✔ なめらかさを意識する
✔ 家族で楽しく食べる
それだけで、赤ちゃんの「食べる力」は自然に育っていきます。
「おいしくなーれ」と思って用意したその一皿には、数字や理屈では測れない愛情がたっぷり詰まっています。
その愛情こそが、赤ちゃんの心と体を育てる一番のスパイスです。
赤ちゃんと一緒に「もぐもぐ」する時間を楽しんでくださいね🌸






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