離乳食をスタートさせる時期は生後5〜6か月経った頃というのが目安です。
初めはお粥のペーストから始まり、徐々に食べられる食材や量が増え、生後18か月ごろに完了して大人とほぼ同じものが食べられるようになります。
赤ちゃんの消化器官はまだ未発達な状態なので、その成長段階で食べることのできる食材や大きさ、硬さなどが異なります。
食べることが得意な子はどんどん上手に食べられるようになって量も増えていきますが、成長過程のペースを超えて進めてしまうのは胃腸に負担をかけてしまうためよくありません。
ここでは赤ちゃんの負担にならない離乳食の始め方や進め方をご紹介します。私は30代の主婦です。食べることが苦手だった我が子の離乳食の進め方もご紹介するので参考になればうれしいです。
離乳食を始める時期は?~座れるようになってから
離乳食を始める時期は生後5〜6か月です。なぜこの時期が目安になるのかというと、赤ちゃんには生まれてすぐからおっぱいを吸えるように哺乳反射というものがあるからです。
これは口に入ってきたものを強く吸う吸啜反射、口元に乳首などが当たると首を回して探そうとする探索反射、おっぱいを飲み込む嚥下反射など、赤ちゃんがおっぱいを飲むために必要な働きです。
でも、おっぱいを飲む時の舌の動きと、ご飯を食べる時の舌の動きは違うため、この反射が強いうちは食べ物を口に入れてもうまく飲み込むことができず、舌で押し出してしまいます。
この反射が弱まってくるのは生後5〜6か月です。また食べさせるときにはグラグラすると危ないので、ある程度腰が座っている必要もあります。腰がしっかりしてきて支えてあげれば座れるようになるのもこの時期ですよね。そのためこの時期が離乳食を始める時期の目安になっています。
もちろん成長には個人差があるので、生後5か月を過ぎても反射が強いこともありますし、お座りが難しいこともあります。周りに近い月齢で離乳食を始めたという人がいたら焦ってしまうかもしれませんが、離乳食は早く始めたから良いというわけではありません。お子さんの様子を見ながら、その子のペースで始めてあげられるといいですね。
また、大人が食べる様子を不思議そうに見ていたり、テーブルの上の食べ物に興味を示して触ろうとしたり、ヨダレが出始めたというのもスタートのサインになります。
離乳食の進め方
離乳食は、初期、中期、後期、完了期と4つの段階に分けられます。
離乳食初期は、生後5〜6か月ごろの離乳食を始めたばかりのころです。この時期は1日1回食です。
この時期の前半と後半では赤ちゃんの食べ方も大きく違います。
初期の前半は舌の使い方も上手ではないので、口に入れてもほとんど舌で押し出してしまうこともあるでしょう。でも後半になるとだいぶ上手になって押し出される量も減ってきますし、ゴクンと上手に飲み込むこともできるようになります。
食材は滑らかになるまですり潰したペースト状にして食べさせます。
離乳食中期は、生後7〜8か月ごろです。この時期は1日2回食になります。
口をモグモグと動かして、舌と顎を使い食材を潰せるようにもなるので、舌で潰せるくらいの硬さにした食材を食べさせます。硬さの目安はお豆腐や茶碗蒸しくらいです。
この時期から食べムラが出始めます。
ご機嫌に食べてくれる日もあれば、全く食べないという日もあります。まだ栄養のほとんどを母乳やミルクから摂っているので、無理して食べさせる必要はありません。
赤ちゃんの気分が乗らない日はお休みしても構いません。
離乳食後期は、生後9〜11か月ごろです。この時期は1日3回食になります。
食事のリズムをつけていく時期です。歯茎でカミカミして食材を潰すことができるようになります。5mm角くらいに切って指で潰せる硬さが目安です。
たくさん食べる子、少食な子の差が出てくる時期です。食べるのが苦手な子もいます。その場合は、生後9か月が来たからと無理に3回食にする必要はありません。
2回食のまま、少し様子を見るようにしましょう。
また、好き嫌いや食べムラも出ます。昨日喜んで食べたものを今日は嫌がって食べないという事も。食べさせてもらうよりも、自分で手づかみで食べたがってぐちゃぐちゃにしてこぼしたり、遊び食べをする時期でもあります。
散らかしたりこぼしたり、ママはイライラしてしまうこともあるでしょう。でも食べ物に興味を持った大切な時期でもあるので、ベビーチェアの周りにビニールシートを敷くなどして乗り切りましょう。
離乳食後期は、生後12〜18か月です。大人と同じ時間に離乳食を食べ、1日の生活リズムを作っていきます。
硬さは中期と同じくらいの指で潰せるくらいの硬さで1cm角くらいとします。奥歯が生えてきたらもう少し硬めにしても大丈夫です。
この時期には、赤ちゃんによって食べる量にも大きく差が出ます。卒乳した子の方がよく食べる傾向はありますが、周りの子と比べて食べる量が少ないからと言って、無理して食べさせる必要はありません。
赤ちゃんが元気で順調に成長していたら周りと比べて食べる量が少なくてもそれがその子に合った量です。栄養が足りているか心配なときはフォローアップミルクを足すとこの時期に必要な栄養も十分に摂取できます。
我が家の離乳食はとてもゆっくりペース
我が家には子供が2人います。どちらも食事よりもおっぱいというタイプで、離乳食のころは食べるのが苦手でした。
中期も終わりに入るころまで1回食でしたし、離乳食後期に入っても1日3回食べてくれる日はほとんどなくて、食べたとしてもお粥大さじ1〜2くらい。肉や魚などパサパサするものは食べませんでしたし、もちろん緑の野菜は嫌がりました。
かぼちゃ、さつまいも、とうもろこしなど甘みのあるものも食べないし、当時は本当に頭を悩ませたものです。
周りの子と比べると量はとても少なかったですが、なんとなく食べられるようになってきたのは2才前くらい。
食べない子に無理して食べさせる方が、ママもとてもストレスになりますし、イライラもします。赤ちゃんが元気で順調に成長しているならその子のペースと思って様子を見てあげましょう。
離乳食の進め方。始めるタイミングや月齢別の進め方は?のまとめ
赤ちゃんにも個性があるので食べるのが得意な子、苦手な子がいます。生後何か月だからこの硬さにして、量はこのくらいでと育児書通りに進める必要はありません。あくまでもそれは目安なので、赤ちゃんの様子を見ながら成長に合わせて、食材の硬さや大きさ、量を調節してあげることが大切です。
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