浴衣の作り帯は洗っていい?素材別の洗い方・干し方・注意点を解説!

生活

浴衣を着る季節は汗をたくさんかくので、帯も意外と汚れてしまいますよね。
「作り帯って洗っても大丈夫?」
「型くずれしない干し方は?」と迷う方も多いと思います。

基本的に帯は 洗わないのが原則 ですが、
実は素材や構造によっては 家庭で洗える場合もある んです。

この記事では、着付け経験10年以上の筆者が、
ポリエステル製など家庭で洗える作り帯の洗い方 と、
洗ってはいけない帯の見分け方・干し方のコツ をわかりやすく紹介します。

💧 浴衣の作り帯は洗っていい?【まずは素材チェック】

まず知っておきたいのは、「帯は基本的に洗わないもの」ということ。
特に絹(シルク)や帯芯に厚紙・接着芯が使われている場合、
水に触れると 縮み・変形・色落ち が起きやすくなります。

ただし、以下の条件に当てはまる作り帯は、家庭での手洗いが可能 です。

洗える可能性がある帯 洗えない帯
ポリエステル製 絹・麻・金糸銀糸入り
帯芯なし/薄めの芯 厚紙や接着芯入り
洗濯表示に「手洗いOK」マークあり 洗濯表示なし・ドライマークのみ

💡 ポイント:表示タグに「手洗い」または
「おしゃれ着洗い」マークがあれば、
エマールなど中性洗剤での優しい洗濯ができます。

浴衣を脱いだ後の洗濯ルーティン

この動画をみてもお分かりのように帯は洗ってはいないんです。

絹以外の素材でできている帯でも、ほとんどの帯には帯芯が入っています。
帯芯は、木綿や接着芯でできていることが多く、
洗った時の収縮率が違うので、
たとえポリエステルの帯であっても、
帯芯が入っていると洗わないほうがいいです。
洗うと、帯がぼこぼこになってしまいます。

濡らしたタオルを堅くしぼって
たたいて汚れをとってください

浴衣の場合、帯は使用後すぐに一番初めにお手入れをします。
濡らしたタオルを堅くしぼってポンポン
軽くたたいて汚れを取り除きます。

その後、風通りの良いところで湿気を取ります。
2~3日は陰干しをしましょう。

浴衣の作り帯は、ほとんどがポリエステル製です。
洗いたくなりますよね。

 

子供が締めた帯だと汚れますね!

夏だと汗をたくさんかきますね!

思いっきり汗をかいた浴衣や帯は洗濯したくなりますよね。
家で洗えるかどうかは、洗濯表示を見てください
洗濯可の表示があれば大丈夫です。
洗濯可と書いてなくても、ポリエステルで、
一重のものなら、胴の部分だけなら、洗えます。

作り帯の中には、芯にボール紙を使っているものもあるようですが、
これは絶対に洗ってはいけません。


(この帯はしまむらで購入のポリエステル製です)
洗濯機のドライで洗っちゃています)
写真の作り帯は、胴は一重なので、胴の部分は毎回洗っていました
リボンの部分も、
型くずれが心配だったのですが
お祭りや花火のシーズン終了の時に洗っていました。

💧 ポリエステル製の浴衣の作り帯の洗い方【手洗いが安心】

ポリエステル製で、帯芯が厚紙ではないタイプなら、
家庭での手洗いが可能です。
以下の手順で、型崩れを防ぎながらやさしく洗いましょう。

🪞洗濯前の準備

  • 帯の洗濯表示を確認(「手洗い」「中性洗剤使用」マークがあるかチェック)
  • リボン部分と胴部分が分かれるタイプなら、それぞれ別に扱う
  • 型崩れ防止のため、ネットに入れて洗う

🧺洗い方の手順

  1. 洗い桶に水を入れ、中性洗剤を少量溶かす
     👉 例:エマール、アクロンなどのおしゃれ着用洗剤

  2. 帯を押し洗いする(もみ洗いNG)
     👉 2〜3分軽く押すだけで十分

  3. たっぷりの水で2回すすぐ

  4. 大きめのバスタオルで包み、水分を吸い取る(脱水機は使わない)

💡 ポイント:帯芯があるタイプは水を含むと変形しやすいため、短時間で洗うのがコツです。

洗い方は手で優しく押し洗いです。
ネットに入れて、エマールを使って、おしゃれ洗いモードにすれば洗濯機でも洗えます。

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🌤 浴衣の作り帯の干し方【形を崩さず乾かすコツ】

洗った帯は、陰干し・通気重視で乾かしましょう。
天日干しは色あせや縮みの原因になるため避けます。

👘干し方の手順

  1. 帯の「胴の部分」をハンガーや竿にかけ、M字になるように干す
     👉 内側にも空気が通るため乾きやすく、型崩れ防止に効果的

  2. 「リボンの部分」は洗濯ばさみで金具や紐部分をつまんで吊るす
     👉 生地本体を挟むと跡が残るため注意

  3. ニット用の平干しネットを使うと、重みで型崩れせず乾燥できる

💡 ポイント:風通しの良い室内で2〜3日陰干しするのがおすすめ。
湿気が残るとカビや臭いの原因になります。

🧴 洗わない帯のお手入れ方法【日常ケアで長持ち】

洗えない素材の帯や、頻繁に洗いたくない方は、
以下の方法で清潔を保ちましょう。

  • 使用後すぐにケア:濡らして固く絞ったタオルで軽くたたく

  • 汗を吸った部分を重点的に:ポンポンと叩いて汗を吸収

  • 2〜3日陰干し:風通しのよい場所で湿気をしっかり飛ばす

  • 収納時:完全に乾いてから、帯の折り目に薄紙を挟んで保管

💡 消臭スプレーを使う場合は、
生地を傷めないように無香料タイプ・布製品用を選ぶと安心です。

洗濯した作り帯はもちろんですが、
洗濯しなかった作り帯も、着用後はすぐに干してくださいね。

帯は汗をたくさん吸っています。
室内の風通しの良いところに、
胴の部分とリボンの部分を分けて

胴の部分はM字に風がよく通るように干してください

胴の部分は、竿やハンガーを利用して、
M字型になるように干すと、よく乾きます。
帯のリボンになっている部分を洗濯ばさみではさんで干すと、帯に洗濯ばさみの跡がついてしまいます。

結ぶひも
金具やプラスチックの部分

など帯に跡が付かないところに洗濯ばさみを留めて干してください。

ニット用の平干しネットでOK!
湿気が残っているとカビの原因になるので、数日間、陰干しが必要です。

🌸 まとめ|帯は「洗える条件」を見極めて、やさしくケア!

帯は基本的に洗わないのが鉄則ですが、
ポリエステル製など条件を満たせば自宅でもお手入れ可能です。
最後にポイントを整理しておきましょう。

洗える帯の条件

  • ポリエステル製・芯なし・洗濯表示あり
    洗うときのコツ

  • 押し洗い・短時間・タオル脱水・陰干し
    洗えない場合の代替ケア

  • タオルで汚れをたたく → 陰干し → 収納

帯は「洗う勇気より、正しいケア」が大切です。
素材と構造を理解して、毎年きれいな浴衣姿を楽しみましょう。

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