帯の汚れの落とし方を紹介します。
着物や帯には染み抜きや水を通すなどのように汚れを落とす方法があります。
それらをお伝えするとともに今回は、ベンジンについて取り上げてみました。
染み抜きにベンジンって使っても大丈夫なのでしょうか?
染み抜きにはベンジンが昔の家庭では使われていました。
日常的に着物を着る生活をしていた時代では、着物をクリーニングに出してはいなかったんです。
ではどうやって着物をきれいにしていたのでしょうか?
それは、ベンジンです。
帯も汚れますよね。
帯びには芯が入っているものがあるので洗うことはおすすめできませんが、ベンジンについても解説をしていきます。
着物がお好きな方は気になるテーマなのではないでしょうか?
ベンジンについての動画も紹介していますので参考にしてみて下さいね。
それでは、どうぞ最後までお付き合いください★
\扱いやすいのはこちら/
帯の汚れを落とし方
帯の汚れ落とし方を紹介します。
帯は絹でできているものが多いです。
絹は水洗いができないものが多いです
絹でできている帯は水洗いできないものが多いです。
だから水を通すときには浸けたりせずにくぐらせるだけにします。
水洗いをするときにはできるだけ手早く洗います。
そして使うのなら中性洗剤です。
石けんや弱アルカリ性洗剤は厳禁
帯を水で洗う方法
着物や帯は自己責任で洗ってください。
まずは絹で共通する洗い方を紹介します。
石けんや弱アルカリ性洗剤は使わないでくださいね。
まず最初に色落ちテストから
色落ちテスト
帯の目立たない部分で、
洗剤を付けた白いタオルで目立たないところを、たたいて色がついたら水洗いはできません。
また、水洗い不可のマークがついていたらドライクリーニングに出してください。
絹の帯の洗い方
- 中性洗剤を使用
- 30℃以下でふり洗い
- または押し洗い
- 乾燥機はかけない
- 直射日光は避けて陰干し
- たらいに中性洗剤を溶かしたも洗剤を作り帯をつけます。
- 軽くふり洗いをします。
- 洗濯ネットにいれて洗濯機で15秒ほど脱水します。
- たらいにすすぎ水をいれてふり洗いをしてすすぎます。
- 洗濯ネットにいれて洗濯機で15秒ほど脱水します。
- 柔軟剤を入れた水にいれてかるく浸します。
- タオルドライをします。
- 風が通るように陰干しをします。
帯は本来は洗うものではありません。
なので自己責任で洗ってください。
着物や帯は水で洗えないものが多いので水で洗わない方法がおすすめです。
帯の染み抜きの方法
帯の染み抜きについてお伝えします。
帯の染み抜きの注意点を紹介します。
注意点
- けっしてこすらない
- 洗剤やベンジンを使う時には、色落ちしないか、目立たないところで試してから
- ベンジンを使ったあとは乾燥をさせましょう
- 使う洗剤は、中性洗剤を10倍に薄めて使ってください
本来なら水溶性の汚れが一番よく落ちる方法は下記の通りになります。
ですが着物の帯の場合はより慎重な対処をしなくてはならないので水溶性のシミ落としはやめた方が良いでしょう。
紹介だけしますね★
水溶性の汚れ落としはこちらを参考に。
お茶、コーヒー、お酒など水溶性のシミの落とし方
- 下にタオルなどを敷き、味や香りのない炭酸水をかけた白いタオルでたたきます。
- 白いタオルに10倍に薄めた中性洗剤を含ませたたいて汚れを落とします。
- さいごに乾いたタオルで水気を取ります。
帯に水は危険です
絹の帯には水を使えないものが多いので油性の汚れ落としがおすすめです。
一般的にシミがどんな汚れか?わからないときは、油性の汚れ落としを先に試します。
それでも落ちなかったら先に紹介をした水溶性の汚れ落としをしますが、着物の帯の場合は油性の汚れ落とし方が安全です。
シミなど水溶性の汚れか油性の汚れがわからないときには油性の汚れの落とし方から試します。
こちらは着物になりますが参考になるので見て下さいね。
油性の汚れには有効な方法です。
ベンジンで着物の汚れを取る方法の動画
ここまでベンジンを大胆には使用したことはありませんので自己責任で挑戦をしてみてください。
ベンジンは周りに広がって色物の場合は失敗することがあります。
色落ちをするものにおすすめできません。
上の動画では応急処置としてベンジンを使われていますね!
時間があるの場合はクリーニングをおすすめします。
最後の動画では、過去2回ほどベンジン使用で失敗をされたそうです。
ベンジンやリグロインを使用すると輪ジミを起こすことがあります。
なので自己責任で使用しましょう。
クリーニングには出すよりはベンジンやリグロインを試してみたい方は使ってみてくださいね。
帯びには絶対にベンジンを使用しないでください
帯の汚れを落としたいときは、着物や帯専門のお手入れの業者に相談、お願いするのが間違いないです。
専門家に見てもらわないと、どのような処置が必要か分からないからです。
帯のクリーニング
- 丸洗い:洋服のドライクリーニングと同じで油性の汚れは落ちますが、汗を落とすことはできません。
- 汗抜き:水溶性の汚れでは汗抜きをクリーニングでは依頼します。
- 染み抜き:部分的にシミや汚れがあるときに依頼をします。
- カビ取り:カビが生えてしまったときにクリーニングで依頼をします。
一般的な帯のクリーニングは、「丸洗い」といいますが、洋服の「ドライクリーニング」と同じです。
ファンデーションでちょっと汚れてしまった、油がはねてしまったという場合では、油溶性の汚れの時は、「丸洗い」で落ちます。
しかし、飲み物をこぼしてしまった、汗をかいてしまったという時は、水溶性の汚れなので、「丸洗い」では落ちません。
汚れによって、「染み抜き」「汗抜き」などの別の処置が必要です。
さらに、カビが生えてしまったときは、「カビ取り」という処置をします。
ただ、カビが帯芯に広がっている場合は、表布だけの処置では取れないので、帯をほどき、カビの生えた帯芯を新しい帯芯に取り換えて、もう一度仕立ててもらうことになります。
着物や帯を着用後にはすぐにお手入れをして汚れを防ぎましょう!
クリーニングに出すとお金も時間もかかります。
なので、汚さないように扱うことと、着用後のお手入れが大切なのです。
シーズンごとに汗抜きをしたくなりますが、着物は、帯はお手入れをしっかりすれば、汗抜きにも出さなくて大丈夫です。
帯は洗濯をしないものなので汚れてしまった時だけプロにお願いしましょう。
帯のお手入れは固くしぼったタオルでポンポンとたたいて汚れを落とします!
染み抜きにベンジンを使っても大丈夫?
これをご覧の方の中には、「ベンジンで拭けばいいって聞いたことあるけど・・・」という方もいらっしゃるでしょう。
母はベンジンを愛用していたような・・・。
以前ベンジンは、着物の手入れの必需品でした。
昔は着物のえりの部分の皮脂汚れを落とすのに家でベンジンを使うことは一般的でした。
ベンジンを使うのは怖いけど
ベンジンで落とせるのは、着物の油性の汚れだけです
ベンジンで落とせるのは、着物の油性の汚れだけです。
帯には芯が入っているものがあり、金糸や銀糸などがこすった場合にほつれてしまうことがあるので使わない方がいいでしょう。
食べ物や飲み物をこぼしたシミ、汗の汚れ、カビなどは、プロにお任せしましょう。
原因のわからない汚れにもプロなら的確にアプローチをすることができます。
特に着物類や帯にシミを発見して安易にベンジンに初挑戦し、失敗してしまうというケースは少なくありません。
失敗をして買いなおすくらいなら、クリーニング店できれいにしてもらった方が安いことになるでしょう。
不安な場合には無理に自己処理をするよりも、クリーニング専門店に依頼をした方が安心です。
ベンジンの注意点
着物についてしまったファンデーションや口紅等の化粧品シミに効果的なのはベンジンです。
ベンジンは揮発性が高くのですぐに乾きます。
石油から作れれたいるため、水洗いできない着物等の手軽に洗えない衣類に使用される染み抜き剤です。
ベンジンは染み抜き剤の方を使ってください
シミ抜き用とカイロ用の2種類があるのでシミ抜き剤の方を購入しましょう。
危ないので火気厳禁です
乾かすためにドライヤーの使用は危険です
ベンジンは石油からできているので引火しないように気をつけましょう。
火の近くに置かないようにしましょう。
静電気も危ないです
静電気も火の元なんです。
換気はかならずしてください
ベンジンは匂いがきついですね。
ベンジンは蒸発すると空気中に充満します。
窓は開けて換気扇のスイッチも入れてください。
注意点の最後として
色落ちチェックをしてください
色落ちしないか確認しましょう。
必ず目立たない部分で一度少量のベンジンを使った色移りテストを行い、色移りが見られる場合には使用をやめましょう。
白いタオルにベンジンを含ませて目立たない部分でたたいて色がタオルにつかなかったらOK
ベンジンは慣れないと輪染みにしてしまいやすい
ベンジンの作業に慣れない人が染み抜きを行うと、ベンジンを塗った部分とそうでない部分にクッキリとした輪郭(輪染み)が生まれてしまうことがあります。
輪郭を丁寧にぼかし、急いで汚れを落とし、輪染みにならないように気をつけましょう。
のんびりと作業をすると輪ジミができやすいです。
手早く汚れを落としましょう。
ベンジンの使い方
ベンジンの使用方法を説明します。
- 用意するもの
- ベンジンかリグロイン(揮発性がベンジンよりも遅いので輪ジミになりにくいです)
- 乾いた白いタオル 2枚
手順
- シミができた部分の下に白いタオルを敷く
(汚れを白いタオルに移すため) - ベンジンを白いタオルにたっぷりとつけて、トントンと優しく叩く
- 素材を傷めないようにやさしく汚れよりも広く叩きしましょう。
広範囲にベンジンを使うことで、輪ジミを防ぎます
ベンジンは少しくらいならこすっても大丈夫です - シミの部分に白いタオル布を当てて、布に汚れがつかないか確認する
- シミの部分に布を当てて、布に汚れ移りしなくなるまで2~4を繰り返します
- 水洗いできる着物や帯の場合にはベンジンで汚れを落とした後に洗いましょう。
洗えない着物や帯はベンジンで汚れを落とすだけでOKです。 - しっかりと乾かして完成です。
\扱いやすいのはこちら/
帯の汚れ落とし方は?染み抜きにベンジンを使っても大丈夫のまとめ
- ベンジンで落とせるのは、着物の油性の汚れだけ
- 帯には芯が入っているものがあり、金糸や銀糸などがこすった場合にほつれてしまうことがあるので使わない
- ベンジンは注意点をよく守って使う
- シミ抜き用とカイロ用の2種類がある
- 危ないので火気厳禁
- 換気をする
- 色落ちチェックをする
- 輪ジミにならないようにベンジンをたっぷりと手早く使う
\扱いやすいのはこちら/
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