伊達衿(重ね衿)の付け方を紹介します。
衿ピンを使用した縫わないつけ方と縫いつける方法の二つをお伝えします。
訪問着やつけ下げなどの、格の高い着物の場合には伊達襟をつけます。
衿ピンを使えば縫う手間が省けますが、伊達衿(重ね衿)を縫い付けると崩れることがなく、安心して着物を着ることができます。
もう一枚重ねて着ているように見えるのが伊達衿(重ね衿)です。
伊達衿があるだけで格式高く印象が華やぎます。
それではくわしく伊達衿(重ね衿)の付け方を説明します。
最後までお付き合いください!
伊達衿(重ね衿)の付け方
重ね襟はここにもう一本着物を着ていますよ!
という着物の代わりの意味なんです。
着物は重ねるほど格が上がっていきます。
訪問着も重ね襟を使うと着物の格が上がります。
それでは分かりやすい伊達衿の付け方の動画を紹介しますね。
伊達衿・重ね衿 衿ピンを使った縫わないつけ方
伊達衿(重ね衿)の付け方の短い動画を紹介します。
伊達衿の付け方がイメージできますよ。
伊達衿(重ね衿)を縫いつけない方法をお伝えします。
①スナップで留めて衿幅を半分にします。
(着物の衿をスナップボタンを留めたり、糸を引いたりして半分にします)
②次に、広衿の重ね襟を半分に折ります。
折らなくてもよいタイプもありますので、
最初から折られているものはそのままで大丈夫です。
- 着物の背中心と伊達衿の中心を合わせます。
- 山と山が同じ向きになります。
- 着物の衿と伊達衿2枚を一緒に内側を衿ピンではさみます。
- この中心は後ろになる部分なので伊達衿が見えないように気を付けます。
- 中心から一手幅ずつのところ二か所に同じように衿ピンを留めます。
着物に伊達衿がセットできたら着付け開始!
- 着物クリップを衿の中心に留めます。
- 腰ひもを締めます。
- おはしょりを整えます。
- 伊達衿が5ミリ出るように着付けます。
伊達衿(重ね衿)の縫い付け方
ピンを使うよりも伊達衿を縫い付けてしまった方が綺麗に着付けることができます。
伊達衿を縫い付ける方法をお伝えします。
- 広衿は半分に折ります。
- 伊達衿を着物の衿にのせます。
- 長襦袢の背中心と伊達衿の中心を合わせてクリップで留めます。
- 三か所をクリップで留めると安定します。
しつけ糸を針に通します。 - 左右の衿肩秋着物衿明きの内側を縫います。
- ざくざくと荒く縫ってください。
伊達衿を付けるのにクリップはあまりお勧めできません。
着物にクリップの跡がひびいてしまうからです。
おススメはピンです。
ピンの方が跡にならずに目立ちません。
着物と伊達衿をピンで下から挟むように留めます。
するときちんと伊達衿が着物の衿に付きますよ!
下の写真がピンです。
小さくて着物にひびきません。
伊達衿が内側に入っています。
後ろからは見えないようにします。
伊達衿の取り付け方は5mmほど出して着付けます。
伊達衿をつけての着付け
- 首の真横から伊達衿が見えるようにします。
- 伊達衿が5mmくらい出るように着付けます。
5mm位です。
衿幅と同じ幅の重ね衿の付け方はこちら
伊達衿の付け方のポイント
着付けをする時に、伊達衿があると着付けしにくい場合は、最初に他の箇所も半分の幅に折って(折らなくても良いタイプもあります)、
何か所か糸で留めておくか、ピンで留めておくと綺麗に仕上がります。
着物を着たときには、後ろからは伊達衿は見えません。
この伊達衿はとても良い品ものですが、色目が少し実際の写真よりも濃いようです。
桜が美しいですね★
着物の衿を半分に折り、衿の中心と伊達衿の中心をあわせます。伊達衿の付け方のおさらい
- 伊達衿が着物の首の後ろの衿から出ない様に、気持ち内側にします。
- 購入時についているピンで留めます。
※しっかりと付けたい場合は、しつけ糸で縫いつけましょう(衿肩から衿肩までまつり縫いします)。
※半衿の中心と重ね衿の中心と帯揚げの結び目の中心、帯締めの中心はすべて一直線上になります。
伊達衿の付け方のまとめ
伊達襟は着物をおしゃれに装うものです。
伊達襟をすると、重ね着しているように見えます。
また、半襟は1枚もので伊達襟は表裏異なる布となっており、大きさも少々違ってきます。
色々な伊達衿の見せ方をして楽しんでくださいね。