離乳食が始まっても赤ちゃんの消化器官の機能や免疫機能はまだまだ未発達な状態です。そのため食中毒やアレルギーを起こしやすく、さらに歯が生えてきても噛む力は弱いため、誤嚥や喉に詰まらせてしまう危険もあります。消化器官の働きや免疫機能が大人と同じようになるのは6〜8才とも言われています。
離乳食が始まったら色々食べさせてあげたいと思うかもしれませんが、赤ちゃんには注意が必要な食材や食べられない食材というものがあります。大切な赤ちゃんを守るためにも食材選びには注意したいですね。私は30代の主婦です。我が家では2人子供がいますが、下の子にアレルギーがありました。ここでは、その時に注意していたことなどもご紹介します。
離乳食はアレルギーが起きにくく消化の良いお粥から
離乳食初期には、今まで母乳やミルクしか飲んでいなかった赤ちゃんが、それ以外の物を始めて口にする時期です。消化器官もまだ未発達な状態で、そのまま飲み込むことしかできません。そのため消化しやすい食材で、ゴクンと飲み込みやすい状態にしてあげる必要があります。
赤ちゃんの体でも消化しやすい食材というのは、脂肪分や食物繊維が少ないものです。脂身の多いお肉やお魚、加工食品は離乳食中は避けるようにしましょう。
離乳食でまず初めに食べさせるのはお米です。お米はアレルギーが起きにくい食材なので、飲み込みやすいように10倍粥をすり潰したものを食べさせます。1週間はお粥だけで様子を見ましょう。
2週目から野菜に挑戦していきます。野菜は柔らかく炊いてすり潰し裏ごししてペースト状にすると飲み込みやすくなります。
にんじん、大根、カブ、玉ねぎ、ほうれん草、かぼちゃ、小松菜、白菜、キャベツ、トマト、なすなどの中から季節の野菜(旬の野菜)を選ぶと良いですね。
離乳食初期の後半になったらバナナ、りんご、みかんなどの果物や、白身魚、お豆腐などのタンパク質にも挑戦できるようになります。
赤ちゃんには大人が感じるような味覚はないと言われていますが、私は実際に離乳食をあげてみて離乳食初期の頃から好き嫌いはあったように感じました。味ではなくて食感の問題かもしれませんが、我が家の場合、にんじん、大根、小松菜、白菜、キャベツは食べましたが、カブ、ほうれん草、かぼちゃ、トマト、ナスは食べませんでした。
甘みがある食材は全般的に苦手で、とうもろこし、さつまいも、バナナ、かぼちゃなど子供が好きそうなものは嫌そうな顔をしてベーっと舌で押し出していました。
もし、赤ちゃんが離乳食を食べないと悩んでいるパパママがいらっしゃったら、もしかしたらその味や食感が嫌なのかもしれません。とろみが強い方が好きそうなら野菜のペーストに10倍粥を混ぜてあげると良いですし、サラサラの方がよければお出汁を加えてあげてみてください。
離乳食中期以降は徐々に食材を増やしていく
離乳食中期からは、鮭やささみ、レバーなどのタンパク質やコーンフレーク、パスタなどにも挑戦できます。
お魚やお肉はパサつきやすいので繊維状になるまで小さくほぐしてあげると飲み込みやすくなります。
野菜では、ネギ、ピーマン、ブロッコリーが食べられるようになりますが、においや苦味のある食材なので離乳食には不向きかもしれませんね。他にもワカメやひじきなど海藻類も食べられるようになります。ワカメは喉に張り付きやすいので細かく切って飲み込みやすくしてあげましょう。
離乳食後期には、豚肉や牛肉、アジ、イワシ、さんまなどが食べられるようになります。お肉は脂質の多いバラ肉は避けて赤みの多いお肉を選びましょう。
ホットケーキやクラッカーなども食べられます。
離乳食完了期になると、ひき肉やソーセージ、ハム、バターロールなども食べられるようになります。
離乳食中に注意するべき食材
離乳食中には注意するべき食材があります。
それは
- 食中毒が起こりやすい食材
- 喉に詰まりやすい食材
- アレルギーが起きやすい食材
です。
① 食中毒が起こりやすい食材
食中毒が起こりやすい食材はハチミツと生魚です。
ハチミツにはボツリヌス菌が含まれている可能性があります。まだ消化器官の発達が十分ではない赤ちゃんがボツリヌス菌を摂取してしまうと中毒になり、最悪の場合命に関わる危険もあります。ハチミツは市販のケーキや菓子パンなどにも含まれるので、赤ちゃんが市販品を食べる場合には材料表示を見るなど注意をするようにしましょう。
生魚は消化が悪い上に細菌や鮮度などの心配もあります。離乳食中は鮮度の良いもの火を通して食べさせるようにしましょう。ちなみに私はお寿司が好きなので、子供と一緒に回転寿司に行きたくて、
栄養指導の先生に子供がいつからお刺身を食べられるのか聞いたことがあります。
すると、
「アレルギーが特になければ2才過ぎれば大丈夫ですが、できれば小学校に入ってからの方が安心ですね。」
と言われました。最終的には親の責任ということですが、お刺身は独特のにおいと食感があるので、うちの子が食べられるようになったのは上の子が3才過ぎから、下の子は4才半ですがまだ食べません。
無理をして食べさせる必要もないので、子供が食べたがれば様子を見ながらというのが良いでしょう。
② 喉に詰まりやすい食材
離乳食中の子供はまだ臼歯がなく食べ物をすりつぶすことができません。そのため喉に詰まらせてしまう心配があります。窒息すると命に関わるので、喉に詰まりやすいものは避けるようにしましょう。
喉に詰まらせやすい食材は、ミニトマト、ぶどう、ナッツ、ポップコーン、餅、こんにゃくゼリー、こんにゃく、肉片、ソーセージ、飴など様々です。
離乳食中は細かくカットしてあげるようにしましょう。
③ アレルギーが起きやすい食材
赤ちゃんは消化器官が未発達でアレルゲンになるタンパク質を分解することができないため、食べ物アレルギーが出やすいと言われています。消化器官が発達してくると治る子が多いようです。
消費者庁が定めるアレルギー表示義務7品目は、卵、乳、小麦、落花生、エビ、ソバ、カニです。他にもアレルギーが起きやすい食材はありますが、特にこの7品目には注意が必要です。
我が家では下の子が生後6か月でアレルギーを発症しました。その時の原因は粉ミルクです。完母で育てたため、粉ミルクは産後の入院中に飲ませただけでした。その時は時に何もなかったのですが、離乳食で、粉ミルクでお粥を作って食べさせたところスプーン2口くらいで症状が出ました。
その後病院で先生から、
最初に食べた時にはアレルギーは起こらない。その時にアレルゲンができて、2回目以降で症状が出ると言われました。
なので、離乳食で新しい食材に挑戦する時には、1回目だけでなく、2回目、3回目に症状が出ないか注意することが必要です。
離乳食とアレルギー 気をつける食材やダメな食材は何?のまとめ
離乳食を喜んで食べてくれるとつい色々食べさせてあげたくなりますが、赤ちゃんは消化器官がまだ未発達です。大人と同じものは食べられません。赤ちゃんのためにも、食べられる食材、注意が必要な食材は覚えておきたいですね。