離乳食は10倍粥や野菜のペーストから始まります。でも初めて離乳食を作るという人にとっては「10倍粥って何?」と思ってしまうでしょう。私も初めての時には10倍って何?と思ったものです。そして、ちょっとしか食べない離乳食を家事や赤ちゃんの相手をしながら毎日作るというのは、意外と大変なことでもあります。できるだけ手作りで愛情を込めて作ってあげたいと思うかもしれませんが、これから長い子育てです。無理は禁物ですよ。離乳食はまとめて作って冷凍したり、市販のベビーフードも利用するととても楽になります。ここでは、2児の子育て中の私が離乳食を作るときに使っていた道具や市販のベビーフードについてもご紹介します。
離乳食の基本。お粥の作り方
赤ちゃんが離乳食を始めるときに最初に食べる食材としておすすめなのがお米です。消化器官の未発達な赤ちゃんのお腹にも優しい消化しやすい食材で、アレルギーが起きにくいからです。
離乳食を始める生後5〜6か月の赤ちゃんは、まだ食べ物を噛んですり潰すことはできません。丸呑みにしてしまうので、喉に詰まらせないためにも食材はペースト状にするのが基本です。またサラサラの液体だと口から溢れてしまうので、トロミがあった方が飲み込みやすいようです。
最初は10倍粥から始めます。
10倍粥はお米1に対してお水10で作るお粥のことです。8倍粥ならお米1に対してお水8。5倍粥ならお米1に対してお水5。軟飯はお米1に対してお水2〜3です。
お粥の作り方
- 洗ったお米をザルに上げて水切りをします。
- 分量の水と一緒に鍋に入れて浸水させます。15〜30程度です。10倍粥の場合にはお米大さじ1に対してお水150mlです。
- 沸騰するまで強火で火をかけ、沸いたら弱火にして30分炊きます。
- 火を止めて10分蒸らします。
お粥ができたら離乳食初期の場合には、お米をすり潰して裏ごしし、ペースト状にします。初期の後半になると上手に食べられる子は潰すだけで裏ごしまでする必要はなくなります。
ちなみにですが、お米大さじ1杯でおかゆを作るとお水を吸って量が増え、子供茶碗一杯くらいの量のお粥が出来ます。食べる目安量の大さじ1というのは出来上がったお粥の量から見るので、注意してくださいね。
たくさんできたおかゆは冷凍すれば1週間持ちます。製氷機に入れて冷凍すると1回分ずつの量にできるので便利です。凍ったらジップロックで保存しましょう。冷凍保存した離乳食は1週間以内に使い切るようにしてください。
お粥はお鍋でお米から作ると1時間近くかかります。これはとても手間ですよね。お手軽な方法は炊き上がったご飯から作る方法です。
簡単お粥の作り方(10倍粥)
- ご飯大さじ2と水150mlを鍋に入れます。
- 蓋をして弱火で15〜20分炊きます。焦げ付かないように時々かき混ぜて様子を見てください。
- 火を止めて5分蒸らします。
野菜のペーストの作り方
野菜のペーストを作るにはまず野菜を柔らかく茹でます。この時できるだけ小さく薄く切っている方が火が通りやすいです。
野菜が茹で上がったらすり潰していきます。すり鉢を使ってすり潰しても良いですが、ブレンダーがあるととても便利です。スイッチを押すだけであっという間にペースト状にしてくれます。離乳食が終わってもポタージュスープを作ったり、ミンチを作ったり、すりおろしにも使えます。
すり潰したときに固いようなら茹で汁を加えて調節します。これもお粥と同じように冷凍可能です。解凍したときには多少水分が飛んでしまうので、だし汁で伸ばしてあげると食べやすくなります。
だし汁も冷凍可能です。まとめて出汁を作って小分けにして冷凍しておきましょう。お粥に入れたり、野菜に混ぜたりすることで風味も良くなるので赤ちゃんの食欲もアップします。
離乳食は基本的に薄味です。塩やお醤油、お砂糖などは使わずに作ります。味をつけたいときにはダシを使います。顆粒ダシは塩分が含まれるので、離乳食に使うダシは手作りしてあげましょう。
昆布ダシの作り方
離乳食初期は昆布ダシがおすすめです。
- 水300mlにダシ用昆布3gを入れて30分浸けておきます。
- 火にかけて沸騰直前で火を消し、昆布を取ります
かつおダシの作り方
離乳食中期になればかつおダシも使えます。
- 昆布だしを作り、昆布を取ったら鰹節を昆布と同量入れます。
- 弱火にかけて10分煮ます。アクを取りながら沸騰直前を維持するようにしましょう。
- ザルで濾して鰹節を取ったら出来上がりです。
市販の離乳食も活用しよう
市販の離乳食はとても便利です。月齢別にたくさんの種類が販売されています。ビンやレトルト、フリーズドライなど様々な状態のものがあるので、用途に応じて使い分けると良いでしょう。
「市販のベビーフードを使うなんて手抜きをしてると思われそう。」と思うかもしれませんが、全くそのような心配は要りません。ベビーフードは各会社の専門家が食材や硬さ、味付けなど研究して作られています。
意外と大人でも食べられるくらいダシが効いていておいしいものもあるんですよ。
我が子もお気に入りのベビーフードがあって、普段はあまり食べない子なのに、それならパクパク食べてました。
それに外出先に手作りの離乳食を持っていくのは衛生面でも心配があります。離乳食は水気が多いので悪くもなりやすいです。保冷剤を使っても夏場は特に注意が必要です。
それに比べて市販のベビーフードは密閉されていますし、常温で保存できるように作られているので安心です。ママはスプーンだけ持っていけばいいので楽チンですね。
離乳食の作り方。お粥や野菜のペーストはまとめて作って冷凍保存のまとめ
赤ちゃんがパクパク食べてくれる姿はとてもかわいいですし、作りがいもありますが、毎日となると大変です。まとめて作って冷凍保存したり、市販のベビーフードも上手に使って、ママの負担にならないようにしてくださいね。