剣道は、その独特な足さばきや踏み込み動作から、足裏に大きな負担がかかりやすい競技です。
私は剣道六段として、長年剣道クラブで指導を続けてきましたが、
日々の稽古を通して、子どもから大人まで足裏の疲れや違和感を訴える方が多いと感じています。
実際に
「足が疲れやすい」
「土踏まずが下がってきた気がする」
と感じる剣道経験者は少なくありません。
この記事では、剣道の競技特性と偏平足の関係、そして長く剣道を続けるために意識したいセルフケアの考え方について、経験を交えながら解説します。
剣道をしている人は要注意・偏平足になりやすい理由
剣道の動作は、他のスポーツと比べても足裏への負担が集中しやすい特徴があります。
踏み込み動作の特徴
相手に打ち込む際の鋭い踏み込みでは、瞬間的に体重以上の衝撃が足裏にかかります。
この動作を何度も繰り返すことで、足裏を支える筋肉や組織に疲労が蓄積しやすくなります。
私自身も、体幹のバランスが崩れていると感じる時ほど、足裏への負担が大きくなると感じることがあります。
裸足・床の衝撃
剣道は基本的に裸足で行う競技です。
クッション性のあるシューズを履かないため、床からの衝撃がダイレクトに足裏や関節へ伝わりやすい環境にあります。
足裏に集中しやすい負荷
構えや移動の際、常に足指や足底の筋肉を使い続けるため、筋肉が緊張しやすく、柔軟性が低下しやすい点も特徴です。
偏平足とは?一般的に知られている特徴
偏平足とは、一般的に土踏まず(足裏のアーチ)が低くなっている、または目立ちにくい状態を指します。
土踏まず(足裏アーチ)の考え方
足裏のアーチは、歩行やジャンプ時の衝撃を和らげる「クッション」のような役割を持つと言われています。
このアーチがうまく働かないと、衝撃が膝や腰に伝わりやすくなると考えられています。
見た目・感覚としての特徴
・足裏が床にべったりつく感覚
・長時間立っていると足の裏がだるくなる
といった違和感を覚える人もいます。
個人差がある点も重要
偏平足の状態でも、痛みを感じず高いパフォーマンスを発揮している剣道家は多くいます。
そのため、偏平足は「必ず問題になるもの」ではなく、足の特徴の一つとして捉える視点が大切です。
剣道と偏平足が気になる人が感じやすい悩み
剣道を続けている方からは、次のような「違和感」がよく聞かれます。
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稽古の後半になると足が重く感じる
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踏み込み後に足裏が突っ張るような感覚が残る
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合宿や長時間稽古の後、足裏からふくらはぎまで疲れが抜けにくい
これらは痛みというよりも、「疲労感」や「だるさ」として感じられることが多い印象です。
足裏アーチを意識するためのセルフケア習慣
激しい稽古を続けるからこそ、日常的なケアで足をリセットする意識が重要になります。
日常でできる足裏のケア例
足裏をほぐす習慣
ゴルフボールや足裏用ローラーを使い、足底を優しく転がします。
強く押しすぎず、「気持ちいい」と感じる程度で行うのがポイントです。
お風呂後の簡単ストレッチ
体が温まった状態で、足指を一本ずつ動かしたり、ふくらはぎ(アキレス腱周辺)をゆっくり伸ばしましょう。
足指を動かす意識(タオルギャザーなど)
床に置いたタオルを足指で手前に引き寄せる動作は、足裏の筋肉を意識するきっかけになります。
足のツボ ふくらはぎの疲れ・重さの改善の為のふくらはぎのマッサージ
🦶 日常でできる偏平足対策のマッサージ例
● 土踏まずのアーチを意識した「親指押し」
- 親指の腹で土踏まずをゆっくり押しながら、かかと方向へ流すようにマッサージ
- 足裏の筋膜がほぐれ、アーチがつぶれにくくなる
- 強く押しすぎず、呼吸に合わせてゆっくり行うのがコツ
● かかと周りのほぐし
- かかとの両側を指でつまむようにして、円を描くようにほぐす
- かかとは衝撃を受けやすい部分なので、柔らかくしておくと負担が減る
● 足の甲のストレッチ
- 足の指を手でつかみ、甲側へ軽く反らせる
- 足裏だけでなく、足の甲の筋肉も連動しているため、全体のバランスが整いやすい
● ふくらはぎの下部(ヒラメ筋)をゆっくり押す
- 偏平足は足裏だけでなく、ふくらはぎの硬さとも関係がある
- ふくらはぎの下の方を、手のひらでじんわり押しながら上下に流す
- アキレス腱周りの緊張が取れ、足裏の負担が軽くなる
● 足指の付け根(中足骨)を広げる
- 足指の付け根を両手の親指で軽く押し、横方向に広げるように動かす
- 指の付け根が固まるとアーチがつぶれやすくなるため、柔軟性を保つのが大切
🌿 ケアのポイント
- 痛みが出るほど強く押さない
- お風呂上がりなど、筋肉が温まっているタイミングが効果的
- 毎日短時間でも続けると、足の変化を感じやすい
偏平足はインソールとサポーターで治る?
子供たちの剣道の稽古で偏平足が気になる保護者の方へ
― サポーター活用の考え方 ―

自分の感想としてはインソールよりも
サポーターかな?って思います。
● インソールやサポーターで偏平足は改善できるのか
足裏に違和感がある場合、インソールやサポーターを補助的に使う人は少なくありません。
稽古中に負担がかかりやすい足裏をサポートし、痛みの軽減を目的として取り入れるケースが多いです。
● 稽古以外の時間に使うという選択
稽古中は素足での動きが基本になるため、普段の生活でインソールを使い、足裏への負担を和らげる方法も一般的です。
歩行時の衝撃を抑えることで、足のアーチを守る助けになります。
● 個人差が大きい点に注意
足の形や感覚は人によって大きく異なります。
装着して強い違和感が出る場合は、無理に使い続けないことが大切です。
● 違和感が出たときの対応
サポーターやインソールを使った後に痛みや歩きにくさを感じたら、いったん使用を中止しましょう。
そのうえで、専門家に相談して自分の足に合った方法を探すことが安心につながります。
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足の状態が気になる場合の選択肢
「いつもと違う違和感がある」「不安が強い」と感じた時は、一人で抱え込まないことも大切です。
- スポーツ用品店やインソール専門店で相談する
- 足圧測定などを参考にする
- 痛みが続く場合は整形外科を受診する
早めに相談することで、安心して稽古を続けやすくなります。
FAQ(よくある質問)
Q1: 剣道をしていると偏平足になりやすいですか?
A1:
剣道では踏み込みや蹴り出しなど、足裏に負担がかかる動作が多いため、足裏の疲れやアーチの変化を感じる人は少なくありません。
ただし、偏平足は個人差が大きく、全員がなるわけではありません。日常的な足裏の意識やケアが重要です。
Q2: 偏平足だと剣道のパフォーマンスに影響しますか?
A2:
偏平足であっても痛みや違和感がなければ、必ずしもパフォーマンスが落ちるわけではありません。
足裏の感覚を意識したセルフケアや足指の運動を取り入れることで、稽古の疲労を軽減しやすくなります。
Q3: インソールやサポーターは使ったほうがいいですか?
A3:
補助的に使うことで足裏の負担を軽減できる場合がありますが、合う・合わないは個人差があります。
使用中に違和感や痛みを感じた場合は中止し、必要に応じて専門店や医療機関に相談すると安心です。
Q4: 家でできる足裏ケアにはどんな方法がありますか?
A4:
- 足裏ローラーやゴルフボールで足底の筋肉をほぐす
- 足指を一本ずつ動かすストレッチ
- タオルを足指で手前に引く「タオルギャザー」
これらは簡単にできるセルフケアで、足裏の感覚を意識するのに役立ちます。
Q5: 足裏の違和感や疲れが強い場合はどうしたらいいですか?
A5:
違和感や疲れが長く続く場合は、無理に稽古を続けず、専門家の意見を聞くのがおすすめです。
- スポーツ用品店での足圧測定
- インソールの相談
- 痛みがある場合は整形外科受診
自分だけで判断せず、適切なサポートを得ることが大切です。
Q6: 子どもでも偏平足になりますか?
A6:
赤ちゃんは生まれた時、土踏まずがほとんどありません。
成長とともにアーチが形成されますが、十分に歩かない・外で遊ばない・足指を使わない生活を続けると、偏平足の傾向が現れることがあります。
日常的に足指を使った遊びや運動が効果的です。
Q7: 剣道以外のスポーツでも同じように足裏に負担がかかりますか?
A7:
踏み込みやジャンプなど足裏に衝撃がかかる運動では、剣道に限らず足裏への疲労やアーチの感覚の変化を感じやすくなります。
ランニングや卓球などでも、足裏を意識したセルフケアを取り入れると負担を軽減できます。
まとめ|剣道を続けるために足と向き合う意識を
剣道は足への負担が大きい一方で、心身を鍛え、礼を学べる素晴らしい武道です。
だからこそ、足裏への配慮は長く続けるための土台になります。
偏平足や足の疲れを「気のせい」で済ませず、
日々のセルフケアを取り入れながら、必要に応じて専門家の力も借りていきましょう。
自分の足を大切にすることが、結果的に剣道の上達と継続につながっていきます。
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