定年退職後に介護の仕事につくことを目指している60代の男性の資格取得体験談です。今回は介護スクール5日目です。
定年後は介護職!スクールで介護職員初任者研修をとる5日目 はじまり
介護初任者研修の受講が5回目を迎えた。全15回の受講だが、講義は今回が
最終で次回からは実習となる。本日のテーマは、介護に関するこころと
からだのしくみの基礎的理解、快適な居住環境整備と介護、生活と家事で
ある。
定年後は介護職!スクールで介護職員初任者研修をとる5Day みんなのようす
今回の先生は、第1回目でお世話になった60代位の男性教師である。
生徒は男性4名、女性11名の計15名で、
普段より人数が多いのは、振替受講が3名いたためだった。
振替受講とは、決められた研修日に都合で行けなかった場合、別の日に同じ研修をやっている他の教室へ行って研修を受ける事である。
3名共、別の教室ですでに実習、つまり6回目の研修を受けている人
達だった。
前回、通信課題(という名の宿題)は、授業の最後に回収だったが、今回は、朝一番に回収した。講義に集中して欲しいという事と思うが先生によって個性は様々である。
定年後は介護職!スクールで介護職員初任者研修をとる5Day P.M
先生は喋り方といい、雰囲気といい、博多大吉にそっくりである。だが、
目はつぶらで、顔はそれほど似ていない。
自虐ギャグや褒め殺しなど先生自体の話は面白いのだが、悲しいかな、今回のテーマは地味すぎて面白くない。ホワイトボードに書く事は少なく、ただひたすら
分厚いテキストを読んでいくのがメインである。
例えば「利用者宅での洗濯の援助」
①仕分ける
②選択方法と洗剤を選ぶ
③洗濯する
④干す
⑤取り込む・たたむ
⑥収納
する。このような地味な項目について詳しく説明書きが書いてあったりす
るのだ。
先生は、時々生徒を指名して本文を読ませたりもする。中には2、3回指名された生徒もいた。きっと、眠りに落ちそうになっていた生徒を何とか起こそうとしたのだろう。授業中寝てしまうことは禁止されている。
介護職員初任者研修の資格取得・第5日目 午後の授業
午後になると先生の得意技が出た。全員起立して、まず滑舌(かつぜつ)をよくする体操。
「な、ね、に、ぬ、ね、の、な、の」
「ぴゃ、ぴぇ、ぴぃ、ぴゅ、ぴぇ、ぴょ、ぴゃ、ぴょ」
「ぐぁ、ぐぇ、ぐぃ、ぐぉ、・・・」
と腹から声を出す。次に口腔体操、別名「パタカラ体操」。”チューリップの歌”の節回しで、
「パパパ、タタタ、カカカカ、ラララ、ラララ、カカカ、タタタタ、
パパパ♪・・・」
やるたびに先生から「上手ですねぇ。こんなに意気が合っているクラスはありません」と褒め殺し。おかげで少し目が覚めた。
そして最後に本日の極め付け。ロールプレイング(役割演技)だ。
生徒二人一組となって、「ヘルパーが訪問し、利用者と買い物に出かける」シーンを演じるのだ。
先生が、映画監督になりきってガチンコを切る。
生徒は、利用者とヘルパーだ。利用者は、右半身麻痺の田中さんという 老人役で椅子に座っている。
そこへヘルパーが訪ねて来て、「今日の食事は何にしましょうか?」と聞き、買い出しに誘う。
そして、杖を渡して出発する迄を演じるのだ。皆、ユーモアたっぷりに迫真の演技を見せてくれた。
先生からはやっぱり一人一人に褒め殺しだ。
定年後は介護職!スクールで介護職員初任者研修をとる5Dayのまとめ
最後に先生からのお話が印象に残った。
介護の職に着いたら、ずっと同じ仕事をするのではなく、色々な分野で仕事をやってもらいたいという事だった。
どんどん希望して施設間を移動する。
研修にも積極的に参加する。
幅広く経験して視野を広げてほしい。
そして、今度は新しい人を育ててほしいというのだ。
確かに、介護の世界は深くて広い。その世界を知るためにも、色々な経験をしてみたいと思った。
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