便秘——それは、静かに私たちの生活を蝕む不調のひとつです。
お腹の張り、不快感、肌荒れ、冷え、そして気分の落ち込み。
これらは単なる身体の不調ではなく、
私たちの「生きる質」そのものに深く関わっています。
私自身も、長年この悩みを抱えてきました。
薬に頼ったり、ヨーグルトを試したり、運動を始めたり。
それでも、根本的な改善には至らず、
「これはもう体質だから仕方ない」と、
どこかで諦めていたのです。
そんな私の意識を根底から変えたのは、
母の何気ない一言と、タレント・松本明子さんの腸活体験でした。
良く噛むと便秘は治る?
ある日、母から電話がありました。
「最近、食事をよく噛むようにしたら、長年の便秘が治ったのよ」
その言葉に、私は思わず笑ってしまいました。
「まさか、それだけで?」と。
でも、母の言葉が頭から離れなかったのは、
私自身が便秘に悩んでいたから。
そしてその数日後、偶然手に取った松本明子さんの著書——
『腸をキレイにしたらたった3週間で
体の不調がみるみる改善されて40年来の便秘にサヨナラできました!』
そこに書かれていたのは、まさに母の言葉と重なるような、
「基本の習慣を見直すこと」の大切さでした。
玄米ご飯ってすごくいいです。
噛みごたえ十分です。
食物繊維も多いいし、腸が喜んでいる感じがします。
松本明子さんの便秘の本を読みました
実はある本を読んだことで、母の話を素直に聞くことができたんです。
そもそもの素直に母の話をきくきっかけになった本はこちらです。
この本が伝えていることは、
- 朝にお水を飲む
- 便秘薬ではなく整腸剤にする
腸活の基本は「続けられること」
松本さんが医師から提案された腸活は、驚くほどシンプルでした。
- 朝起きたら、常温の水を一気に飲む
- 発酵食品(納豆・キムチ・ヨーグルト)を気楽に取り入れる
- 毎日同じ時間にトイレに座る(5分以内)
- 腸マッサージや便座体操を習慣化する
- 「ウンチ日記」で排便リズムを可視化する
- 特別な器具も、高価なサプリも不要。
「できる時だけやればいい」「気楽に続けることが大事」
——この言葉が、腸にとって何よりの優しさだったのです。
私の場合はけいれん性の便秘
私の便秘は、母や松本さんのような「弛緩性」ではなく、
けいれん性便秘というタイプでした。
便はコロコロと硬く、排便後も残便感があり、時には下痢と交互に繰り返す。
これは、腸が過度に緊張し、便をスムーズに運べなくなる状態。
原因の多くは、精神的なストレスや自律神経の乱れにあるとされています。
つまり、私にとっての腸活は、
食事や運動だけでなく、心のケアも欠かせないものでした
噛むことから始まる腸活:食事の見直し
腸を整えるために、私が見直したのは「噛むこと」と「食べ方」でした。
- 玄米や根菜など、噛みごたえのある食材を選ぶ
- 食物繊維と発酵食品をセットで摂る
- 水分をこまめに補給する
- 油分を極端に控えず、適度に摂る
- 冷たい飲み物を避け、温かいものを選ぶ
- 腹巻や湯たんぽでお腹を冷やさないようにする
噛むことで唾液が分泌され、消化酵素が活性化し、胃腸の負担が減ります。
そして、腸が「よく働ける環境」を整えてあげることが、
便秘改善の第一歩になるのです。
腸は「第三の脳」——心と体をつなぐ器官
腸には、脳と同じように神経細胞が存在し、
脳からの指令なしに独立して動くことができると言われています。
このため、腸は「第二の脳」あるいは「第三の脳」とも呼ばれ、
私たちの感情や思考にも影響を与えるのです。
腸が整うと、気分が明るくなり、ストレスへの耐性も高まるんですよね。
松本さんが「性格まで変わった」と語るのは、決して大げさではありません。
ストレスを腸に与えないようにしましょう。
便秘薬よりも整腸剤で優しく腸をいたわってくださいね。
引用
便通異常症診療ガイドライン2023慢性便秘症
編集日本消化管学会:日本消化管学会 – The Japanese Gastroenterological Association
『腸をキレイにしたらたった3週間で体の不調がみるみる改善されて40年来の便秘にサヨナラできました!』
松本明子 (著), 小林弘幸 (監修)
出版社 : アスコム (2015/5/23)
発売日 : 2015/5/23
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