実は離乳食をどれくらい食べさせたらいいのかわからない!という相談をよく受けます。
食べることに関してはとても個人差があるので、離乳食を始めてすぐからたくさん食べたがる子もいれば、月齢が進んでも食べる量が増えない子もいます。
私は岡山県在住の30代主婦です。離乳食は、食べ過ぎても食べなさ過ぎるても、悩みの種になるという気持ちはよくわかります。
食べるからといってどんどん食べさせてもいいの?食べる量が少なすぎて心配。この硬さで大丈夫?いつまでも柔らかいものしか食べられない。など様々な心配事がありますよね。
ここでは、月齢別での食べる量の目安や硬さなどについてまとめました。
離乳食初期の食べる量は?
離乳食初期は離乳食を始めたばかりの生後5〜6か月ごろです。初めは食べ物を口に入れてもおっぱいを飲む時の舌の動きになってしまい、舌でほとんど押し出してしまうと日が続くこともあるでしょう。
この時期は食べることよりも食べ物に慣れることを大切にしましょう。嫌がるようなら無理に口に入れる必要はありません。離乳食の時間が嫌いになって今後離乳食がスムーズに進まなくなってしまっては困ります。それにまだ食事から栄養を摂っているわけではないので嫌がる日は離乳食を与えなくても構いません。
最初の1週間は特にゆっくりと進めていきます。食べさせるものは10倍粥です。
離乳食初期の量の目安
- 1〜2日目は小さじ1
- 3〜4日目は小さじ2
- 5〜7日目は小さじ3(大さじ1)
小さじ一杯だと上手に食べられる子は一口で食べ終わってしまうかもしれません。だからと言って、量を増やすのはやめましょう。今までおっぱいしか飲んでいなかった赤ちゃんの胃腸の負担になってしまいます。
逆に舌で押し出してしまったという場合も追加で与える必要はありません。この時期は食べることの練習をしている時期なので、目安の量が終わったら、たとえ全部こぼしてしまったとしてもそこでお終いにしましょう。
2週目からは、10倍粥に野菜のペーストをプラスしていきます。
- 量の目安は、10倍粥小さじ3に野菜のペースト小さじ1です。
野菜のペーストは複数の野菜を組み合わせるのではなく、にんじんならにんじんだけ、ほうれん草ならほうれん草だけというように単独の野菜にしてください。
毎日野菜を変える必要はなく、例えば2週目の1〜3日目はにんじん、4日〜5日目はほうれん草、6〜7日目はかぼちゃというように続けて食べさせても構いません。うまく飲み込めない子は10倍粥に混ぜてあげるととろみがついて飲み込みやすくなります。
- 3週目からは10倍粥大さじ1と野菜のペースト小さじ2にします。
たくさん食べられる子は10倍粥を大さじ2までなら増やしても大丈夫です。まだ胃腸の働きが十分ではないので、もっと欲しがるようでもこれ以上は与えないようにしましょう。
- 4週目からは10倍粥大さじ1〜2と野菜のペースト小さじ2〜3にします。
2か月目に入ると、タンパク質にも挑戦できます。白身の魚、豆腐、きな粉などが食べられるようになりますが、
- 量は10倍粥大さじ1〜2と野菜やタンパク質のペースト小さじ2〜3が目安です。
離乳食中期、後期、完了期の食べる量は?
- 離乳食中期は、生後7〜8か月ごろです。
初期の頃は口に入れたら丸呑みにしていた赤ちゃんが舌と上顎を使ってもぐもぐすることができるようになります。お粥は7倍粥にして、野菜や果物もペーストではなく、舌で潰せるくらいの柔らかさにします。
2回食が始まる時期で、1回分の目安の量は、お粥が50〜80g、野菜や果物は20〜30g、肉か魚か豆腐を10〜15gです。
食べられる量は増えてきますが、まだ栄養の主体は母乳やミルクです。
- 離乳食後期は、生後9〜11か月ごろです。
歯ぐきを使ってカミカミできるようになります。お粥は5倍粥〜軟飯になり、野菜や果物は5mm角くらいの大きさで指で潰せる程度の柔らかさにします。
3回食が始まる時期で、1回分の目安の量は5倍粥なら90g、軟飯なら80g、野菜や果物は30〜40g、肉や魚15gか豆腐45gか全卵1/2個です。
離乳食中期になると食べる量の個人差が大きくなり、中には栄養の主体が母乳やミルクから食事に移行してくる子もいます。でもまだまだ母乳やミルクの方が好きという子も多いので、無理に食事量を増やして、母乳やミルクの量を減らすという必要はありません。
- 離乳食完了期は生後12〜18か月です。
歯も生えてきて噛む力が強くなります。でも奥歯はないので、歯茎で噛みつぶせる硬さにしましょう。
食べられる食材も大人に近づき、大人の食事から取り分けができるようにもなってきますが、薄味が基本です。味の濃いものはお湯で茹で直すなど工夫しましょう。
1回分の目安の量は軟飯90gかごはん80g、野菜や果物40〜50g、肉や魚15〜20gか、豆腐50gか、全卵1/2〜2/3個です。
この頃には卒乳する子も増えてきますが、まだたくさん食べることができず食事から必要な栄養を摂取することが難しい時期です。赤ちゃんの様子を見ながらフォローアップミルクを足すのもよいでしょう。
離乳食の量は増やし過ぎないのがポイント
離乳食は、これまでおっぱいやミルクしか飲んでいなかった赤ちゃんが、栄養の主体を食事に変えていくためのものです。
赤ちゃんの胃や腸などの内臓機能はまだ未発達なので、たくさん食べたがるからと言って量を増やしてしまうのはいけません。消化しきれずお腹が痛くなってしまったり、下痢や便秘の原因にもなってしまいます。
たくさん食べたがる子の場合にも目安の量から大幅に増やしてしまわないように注意してください。
また、離乳食を食べる量が少ないという子もいます。大人でもたくさん食べる人や少食の人がいますし、日によって食べる量にムラもあります。赤ちゃんだって同じです。そのため欲しがらないのに目安量は食べさせないとと無理に食べさせる必要はありません。離乳食中はまだ栄養の主体は母乳やミルクです。
食べられる量だけ食べさせて、あとは母乳やミルクで栄養が取れるようにしましょう。
ちなみにですが、我が家には2人子供がいます。上の子はおっぱい大好きで食べ物にあまり興味がありませんでした。1才過ぎても食べる量はとても少なくて、お粥も大さじ2杯程度しか食べませんでしたし、緑色の野菜や肉類は一切食べてくれませんでした。
幼稚園に入ってもお弁当の量はみんなより少ないものを必死で食べていましたし、小学校に入っても給食が食べきれない日も多いようです。
離乳食の時期は周りの子と比べて食べていないことを気にしていましたが、今となってみれば少食な子だったんだなと感じています。
離乳食の食べる量はどれくらい?月齢別での適量は? のまとめ
初めての離乳食は、慣れないことばかりで慌ててしまうことも多いでしょう。育児書通りに進まないことも多々あります。食べる量に関しては大人でも個人差が大きいものです。赤ちゃんも同じです。離乳食中の目安の量というのは、赤ちゃんの胃腸に負担のかからない量なので、食後の赤ちゃんの機嫌やうんちの状態に変化がないかなども確認しながらその子に合った量を見つけられるといいですね。
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