【感想】堂場瞬一の『埋もれた牙』舞台は吉祥寺

生活の知恵

吉祥寺が好きだったり、息子が住んでいる街はどんな様子なのかなぁ~なんて吉祥寺の雰囲気を味わいたい人にぴったりの小説です。堂場瞬一さんの警察小説は面白いですよ。



 

 

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【感想】堂場瞬一の『埋もれた牙』

 

 

親子がテーマなのでしょうか。様々な親子関係が浮き彫りとなっています。堂場瞬一さんはこの『埋もれた牙』の特設ページで、

”家族小説的な意味合いも強いです”

と語っています。

講談社の埋もれた牙 特設ページ

 

街がつくる物語だそうです。

なので、

吉祥寺の魅力が満載なんです。

吉祥寺ってどんな街なのでしょうか。

住んでいる人だってまだ判っていなかった部分もあるのではないのではないでしょうか。

「住みたいまちナンバー1」

なんですよね。

ですが、

住めば都ですね。

 

吉祥寺の守護者になる決意をして警視庁本部の捜査一課から所轄の武蔵野中央署に願って移動してきた主人公、

刑事・瀧 靖春(たき やすはる)

 

「俺はこの街を守らなくっちゃいけなんでね」

「お前はルールを破ったんだ。今はむしろ、吉祥寺に迷惑をかけているだけなんだぞ」

 

友人も一時的に拘束してしまいます。

ちょっと、情けをかけたくなってしまいますが、街の守護者として、治安を乱す人間には厳しく対処しなくてはいけないという決意のもと働いているのが主人公です。

 

ですが、特に足が速いわけでも、

悪目立ちするわけでもなく、

イケメンとういわけでもない、

 

息子二人が家を出て夫婦二人で暮らしている普通の刑事さんです。

 

だから、吉祥寺の街の雰囲気もあいまってとても身近に感じる小説でした。

 

 

 

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『埋もれた牙』舞台は吉祥寺

 

友達から姪が行方不明だと相談を受けます。

真面目な女の子だとみんなが口を揃えていうような女子大学生です。

彼氏もいないようです。

そんな娘が果たして失踪するでしょうか。

刑事の瀧は吉祥寺の街を歩き回ります。

 

 

 南口の雰囲気は、瀧の好みだった。末広通りや弁天通りなどの細かい通りが入り組んでおり、いつ来てもざわついた空気が漂っている。気楽な店が多く、北口のサンロード辺りにある店に比べると、単価も少し安いはずだ。その象徴が、駅南口にある二件の焼き鳥屋「いせや」だが、今は井之頭公園のすぐ近くにある「公園店」はちょうど改装中――というより建て替え中である。武蔵野市で育った若者があの店にいくようになると「一丁前だ」」と言われる。

『埋もれた牙』堂場 瞬一著 P.62より

 

 

この焼き鳥屋さんの「いせや」を食べログで見つけました。

「いせや」 公園店 吉祥寺

 

実際にあるお店も小説の中に登場するのですね。

 

吉祥寺は音楽の街なので、ロックバーも登場します。

吉祥寺のある武蔵野市はゆがんだ半円形の形なんですね。

・面積は十平方キロ強

・約十四万人の住人

・昼間の人口が夜間人口よりもわずかに多い。

それは、

「住むための街」「働くための街」「遊ぶための街」

だからと堂場瞬一の小説の中で語られています。

 

 

 この街は実に住みやすい。イメージもいい。都心に出るにも便利なので、大学入学でここに居を構える学生は多いし、若い家族の人気も高い。しかし人口が急激に増えないのは、まるで交差点のように、多くの人が来ては去っていくからだ。

『埋もれた牙』堂場 瞬一著 P.86より

 

 

ところどころに街の様子が事細かく描かれています。

タウン誌のようですよ^^

 



 

 

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【感想】堂場瞬一の『埋もれた牙』舞台は吉祥寺のまとめ

 

吉祥寺の街の守護者になると決意し、地元に帰ってきた刑事・瀧の街に対してよそよそしいような、程よい距離感が心地よい小説です。

本はテンポよくあっという間に読了です。面白いけど安定感のあるぶれない物語です。

次の街シリーズ楽しみです。

 

 

 

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