高校生の男の子、もはや女の子でもいいかもしれませんが図書室のカウンターにきて「読書感想文でおススメの本はありませんか?」と聞かれたらこの本をおススメします。『ホケツ!』小野寺 史宜さんの本です。
【高校生 読書感想文】 おすすめ図書『ホケツ!』
この本のおススメは、読み手にとって心に響く点が多数あると思えるからです。
他の人では何も感じないような所が自分の心のツボにハマル・・・。そんな部分と出会えます。
主人公の宮島大地は、イケメンというわけでもなく、スポーツも万能ではないのに、何かを持っていそうな男の子です。クラスに一人はこの男の子のことが好きな女の子がいそうな感じです。
そんな主人公の宮島大地は、公式戦に一度も出場したことがありません。
- 母親を子宮頸がんで亡くしています。
- 伯母さんと2人暮らしですが、どうやら伯母さんには恋人がいるらしい。
- 12年前に家を出た父親から突然連絡が入ります。
- 所属しているサッカー部が乱れて部活が活動ていしになってしまいます。
- 同じ年のサッカー部のマネージャーが好きらしい。
- 大学への進路でも悩みます。
こんなにだくさんのエピソードがこの小さくて薄い小説の中に盛り込まれているのに、吸い込まれるようにどんどん読み進められる稀有なお話です。
読みやすいです!
とにかく面白いので、読書感想文を書くのならこの本がおススメです。
共感ポイントがすぐに見つかります。
おすすめ図書『ホケツ❕』を読書感想文で書く方法
メモを取りましょう。
読書感想文を書く時には、メモを取りながら読むことをしていくと早い段階で書くことができます。
本そのものを楽しみたい人は、まず一度本を読んでから改めてメモを取りましょう。
メモを取ることが気になってしまう場合には、読むことが進まなくなってしまうでしょう、そんな場合には、読むことに集中することも大事です。
そのときは、読書感想文を書くときに、気になったページがすぐわかるように、付箋をつけておいたり、紙を挟んでおくことをお勧めします。
読書感想文の書き方
最初に本を選んだ理由を書きましょう。とりあえず書き始めてみると、どんどん書ける場合があります。それでも書けない場合は本の後ろの解説も参考にしてみます。
『ホケツ!』の場合なら、
ホケツ!の読書メーターを読んでみます。
読書感想文は下記の通りに書き出してみると筆が進みます。
読書感想文がなかなか書けないということは、情報が足りないということなのです。
もう一度読み直してみたり、解説、他の人の感想などを探し、読んでから自分の感想をイメージさせてそれを膨らませていきましょう。
1.この本を選んだ理由
その本をどういう理由で選んだのか、読むきっかけはなんだったのか、から書き出すと楽に書き始められるかもしれません。
- 表紙が気になったから
- 話題になっていた本だったから
- 好きな作家だから
- 人から勧められて
- 知りたいと思えることや興味のある分野のことが書かれていたから
そんなことを書いてみましょう。
2.本のあらすじについて簡単に説明をします。
表紙の裏や、AmazonHPなどの商品内容紹介などから参考にして、そのままのことを書くのではなく、自分の言葉で書いてみます。
3.特に強く印象に残っている部分を3つ書き出します。
自分が特に心を動かされた箇所を3つ紹介します。
本の中で一番心に響いた文や登場人物の発言を紹介すると、読み手をひきつけられる文章になります。
紹介した場面について一つずつ、解釈や意見を書きます。
なんでこの部分が気になったのかを書いてみましょう。
- 自分は今までこう思っていたけど、こういう考え方もあると知った
- 自分だったらこうしていたけど、主人公のこの点について深く考えさえられた。
- 自分の感情がどう動いたのかを説明しましょう。
4.読書感想文のまとめ
全体的な感想を書きましょう。
- 読書を終えて私が思ったことは、
- 私はこの本を読んで良かったと思います。なぜなら、
「感動したから、これから自分がどうしたいか?」という視点で思いつくままに書いていきましょう。
- エピソードから得た教訓
- 新たな視点
- これからの人生に活かすことを書きましょう。
【高校生 読書感想文】 おすすめ図書『ホケツ!』のまとめ
この本の解説でも感動しました。株式会社本の雑誌社 杉江芳次さんのことばで、
もっと早く出会いたかった。この小説にもっと早く出会たかった。痛切に思った、あの頃、中学のサッカー部で、中学校のサッカー部で、試合前に名前を呼ばれることがなかった自分に読ませてあげたいと思った。
『ホケツ!』小野寺史宜 著 P.329より
学生時代では、部活やクラスメートの想い出など後悔することの連続だと思います。ですが、心を動かせられる出来事は実は貴重な体験で、でもそれは大分年月が経過しないと分からないことなので、恐れることなく部活や学生生活を楽しんでもらいたいたいです。ホケツでも楽しむ先に光があることを私はこの本から教わりました。
高校生の読書感想文にお勧めの一冊です。
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