大学の卒業式で着た袴。
「クリーニングに出すべき?」「洗濯機で洗える?」と迷いますよね。
結論から言うと、ポリエステル製の袴なら自宅の洗濯機で洗えます。
私は実際に娘の卒業式で着た袴を
クリーニングに出すには勿体ないかな?って思い自宅で洗ってみました。
正しい方法で洗えば、縮みも型崩れも大丈夫なんですよね。
多くの人は袴を自宅で洗わないのは
洗濯後に畳めないからという点もあるのではないでしょうか。
この記事では、
- ポリエステル袴の正しい洗濯方法
- 失敗しないコツ
- 乾燥とアイロンの注意点
- 卒業式袴のたたみ方
を詳しく解説します。
卒業式のポリエステル製の袴は自宅で洗える?
ポリエステル製の袴は「正しい方法」なら自宅で洗濯ができます。
卒業式に着た大切な袴なので丁寧に取り扱って頂きたいので
洗濯方法を詳しくお伝えしますね
剣道の袴で「テトロンの袴」というポリエステル製の袴があります。
そのテトロンの袴の場合は
週2回、洗濯機にかけ続けると
さすがに1年経ったころには「もう買い替えようかな…」と思うぐらいくたびれてきます。
✅テトロンは、日本の繊維メーカー大手である「東レ」と「帝人」が、イギリスの会社からポリエステル繊維の製造技術を導入した際、共同で名付けたブランド名です。
今回はそのテトロンと同じポリエステル製品の
娘の卒業式で着付けた袴を洗濯しましたので、
それも踏まえてお伝えしますね。
卒業式のポリエステルの袴の洗濯方法
ポリエステル製の袴の特徴
ポリエステル製の袴は軽くて取り扱いが楽です。
綿の袴だとゴワゴワするし
絹の袴だと取り扱いが難しく自宅での洗濯はおすすめできません。
| 特徴 | 内容 |
| シワになりにくい | 弾力性が高く、洗濯しても型崩れしにくいです。 |
| 丈夫で長持ち | 摩擦に強く、日光による劣化も少ないため、長く使えます。 |
| 乾きが早い | 吸湿性が低いため、洗濯後すぐに乾きます。 |
| 虫・カビに強い | 天然繊維と違い、虫食いの心配がほとんどありません。 |
| 熱に強い | アイロンがけが可能(ただし高温には注意)で、プリーツ加工も維持しやすいです。 |
※極力アイロンはかけない方がいいです。
当て布なしでテカテカしてしまう場合もありますし生地にもダメージが残ります。
ポリエステル袴の注意点
💡ポリエステル製の袴は化学繊維なので防虫対策は必要ないのですが
汚れが付着をしているとカビが生えたり虫が寄ってきます。
着用後は洗濯やクリーニングが必要になります。
✅乾燥機は使ってはいけません🔥
ポリエステル製の袴は乾燥機は使わない
すぐ乾くので全く乾燥機の必要はありません。
ポリエステル製の袴は高熱に弱いので乾燥機は使わないようにしましょう。
ポリエステルは速乾性がある素材です。
乾燥機を使わなくても部屋干しで1晩干しておけば乾いてしまいます。
しわの原因にもなりますので気を付けてくださいね🍃
ポリエステル製の袴の失敗しない洗濯手順
ポリエステル製の袴は、実はおうちの洗濯機で手軽にお手入れできるんです。
おしゃれ着用の洗剤と大きめの洗濯ネットがあればOK。
ここでは、シワや型崩れを防ぎながら、きれいに洗うコツを順を追ってご紹介しますね。
用意するもの
- Lサイズの洗濯ネット(大きめのもの)
- 中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)
洗い方の手順
1. 洗濯表示をチェックしよう
まずは袴の内側にある洗濯表示を確認しましょう。
ポリエステル製の袴には、以下のような表示があることが多いです:
- 液温30℃以下で、弱い水流なら洗濯機OK
- 漂白剤は使わない
- アイロンは中温(150℃以下)であて布をして
- ドライクリーニングも可能(弱めの処理)
つまり、やさしく洗えば自宅でも大丈夫ということ。安心ですね。
2. シワを伸ばしてネットに入れる
袴はシワになりにくい素材ですが、保管状態によってはクセがつくことも。
洗う前に軽くシワを伸ばしてから、大きめの洗濯ネットに丁寧にたたんで入れましょう。
ネットに入れることで、洗濯中の型崩れを防げます。
3. 洗濯機に水をためておく
洗剤が偏らないように、先に洗濯機に水を多めに入れておくのがポイント。
水に浮かぶように洗うことで、やさしく汚れを落とせます。
4. おしゃれ着洗剤を溶かす
水に中性洗剤(おしゃれ着用)を入れて、軽くかき混ぜて溶かします。
すぐに着る予定があるなら、柔軟剤を一緒に入れておくと静電気防止にも◎
ただし、柔軟剤の効果は2週間ほどなので、すぐに着ない場合は着用時に静電気防止スプレーを使うのがおすすめです。
ちなみに、革製ブーツを合わせると静電気対策にもなりますよ。
5. 洗濯機の「ドライコース」でやさしく洗う
洗濯機のコースは「ドライ」や「おしゃれ着洗い」を選びましょう。
強い水流は避けて、やさしく洗うのがポイントです。
脱水時間はシワ対策のためにも普段よりは短くします。
6. 円形につるして干す
✅洗い終わったらすぐに干します
いつもでも洗濯機の中に入れたままだとしわになります。
ここですぐに取り出せばアイロンは不要です🔥
洗い終わったら、大きめのピンチハンガーや袴用ハンガーを使って、袴を円形になるように干します。
中に風が通るようにすると、乾きも早く、シワも防げます。
✅直射日光は避けて、風通しのよい日陰で干しましょう。
7. 乾いたら丁寧にたたむ
しっかり乾いたら、丁寧にたたんで保管します。
アイロンをかける場合は、あて布をして中温以下でやさしく仕上げましょう。
✅アイロンは極力さけてくださいね
失敗するとテカテカします💦
洗濯表示のおさらい
袴の内側には取り扱い表示がついています。
こちらの写真の場合について説明します。

液温は30 ℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い処理が出来る
パークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングができる(溶剤に2%の水添加)
パークロロエチレン及び石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる
これらの意味があります。
洗濯表示のまとめ
- 洗濯機で弱い水流で洗う
- 洗濯する水の温度は30度以下で洗う
- 色落ちをしない洗剤であれば使うことができる
- 中温以下でアイロンをかける
- ドライクリーニングができる
実際にポリエステルの袴を選択した感想
シワも無く仕上がりました。
軽めの脱水とすぐに洗濯機から取り出すことができたのも勝因です。
今回は色落ちも無く洗う前よりも
良い感じになったようにも感じました。
卒業式の袴のたたみ方
袴のたたみ方やその後のお手入れが分からず
クリーニングに出される方も多いのではないでしょうか?
💡挑戦してみる意外とかんたんです。
袴をきれいにたたむと、シワになりにくく、次に着るときも気持ちよく使えます。
ここでは、初心者さんでもわかりやすいように、順を追ってご紹介しますね。
袴のたたみ方
- 最初に袴の裏のひだをきれいにします。
- 次に表の袴のひだをきれいにします。
- 袴を3等分に折ります。
- 長いひもを4等分にします。
半分に折ります
さらに半分に折ります - そしてクロスします。
- 短いひもを二本とも内側からクロスした長いひもの中側から表に引き出します。
- さらに二本ともクロスした部分の下の方に回します。
- 逆の上の方に通せば完成です。
1. 裏側のひだを整える
まずは袴を裏返して、裏側のひだ(後ろ側)をきれいに整えます。
手で軽くなでるようにして、ひだがまっすぐになるようにしましょう。
2. 表側のひだを整える
次に袴を表に返して、前側のひだも同じように整えます。
ここでしっかり整えておくと、仕上がりがぐっと美しくなりますよ。
3. 袴を三等分に折る
袴の幅を左右から三等分に折りたたみます。
ひだが崩れないように、やさしく折りましょう。
4. 長いひもを四等分に折る
袴の長いひも(前ひも)は、端から四等分になるように折りたたみます。
折り目をそろえて、きれいに重ねておくのがポイントです。
5. 袴全体を半分に折る → さらに半分に
袴本体を縦に半分に折り、さらにもう一度半分に折ります。
このとき、ひもが外に飛び出さないように中に収めておくと、見た目もすっきり。
6. 長いひもをクロスさせる
折りたたんだ袴の上で、長いひもを交差(クロス)させます。
ひもの中心が袴の中央にくるように整えましょう。
7. 短いひもを通して固定する
次に、短いひも(後ろひも)を2本とも、クロスした長いひもの内側から表に引き出します。
そのままクロス部分の下側を通して、上側にくぐらせるように通せば完成です。
ポリエステル製の袴のFAQ(失敗談のよくある質問)
卒業式の袴を自宅で洗う際によくある失敗と、その対処法をまとめましたので、洗濯前にぜひチェックしてください。
Q1:洗濯機に入れたまま忘れてしまい、袴がシワだらけになりました。元に戻せますか?
A:軽いシワであれば戻せることが多いです。
一度霧吹きで軽く湿らせ、ひだを手で整えてから陰干ししてください。
それでもシワが残る場合は、あて布をして低温アイロンをかけると改善しやすいです。
ただし、長時間放置すると折り目が崩れやすくなるため、洗濯終了後はできるだけ早く干すことが大切です。
Q2:アイロンをかけたら袴がテカテカになってしまいました。どうしたらいいですか?
A:ポリエステルは熱に弱いため、高温で直接アイロンを当てると生地が溶けて光沢(テカリ)が出ることがあります。
軽度のテカリであれば、スチームを浮かせ気味に当てることで目立ちにくくなる場合があります。ただし完全に元へ戻すのは難しいこともあります。
予防としては、必ずあて布を使用し、低温〜中温で短時間だけアイロンを当てることが重要です。
Q3:普通の洗剤で洗ったら袴の風合いが悪くなった気がします。原因は何ですか?
A:一般的な洗濯洗剤は洗浄力が強いため、生地の表面を傷めたり、ひだが崩れやすくなることがあります。
袴を洗う際は、生地への負担が少ないおしゃれ着用の中性洗剤を使うと型崩れを防ぎやすくなります。
Q4:乾燥機を使ってしまいました。袴が少し縮んだ気がしますが大丈夫ですか?
A:ポリエステルは高熱に弱いため、乾燥機の使用で縮みや変形が起こることがあります。
軽度の場合は、霧吹きで湿らせて形を整えながら干すことで改善する可能性があります。
ただし大きく変形した場合は元に戻らないこともあります。
袴は速乾性があるため、基本的には自然乾燥がおすすめです。
Q5:洗濯ネットに入れずに洗ってしまいました。問題ありますか?
A:ネットを使わないと、洗濯中に袴のひだが崩れたり、他の衣類と絡まってシワや型崩れの原因になります。
軽度であれば、ひだを手で整えて干すことで改善できることが多いです。
次回からは、大きめの洗濯ネットにゆったり入れることで型崩れを防げます。
Q6:直射日光で干したら色あせた気がします。もう戻りませんか?
A:ポリエステルは比較的色あせに強い素材ですが、長時間の直射日光は退色の原因になります。
一度色あせた部分は元に戻すことが難しいため、今後は風通しの良い日陰で干すことをおすすめします。
ポリエステル製の袴の洗濯方法のまとめ
剣道では、練習用に「テトロン」の袴を使っています。
テトロンとは、日本の大手繊維メーカーである東レと帝人が、イギリスからポリエステル繊維の製造技術を導入した際に共同で名付けたブランド名です。
名前の由来は、帝人の「テ」、東レの「ト」、そしてナイロンなどの語尾である「ロン」を組み合わせたもの。
まさに日本生まれのポリエステル素材です。
実はそのテトロン袴を、私は週に2回、しかも普通の洗剤で(正直ちょっと面倒で…)洗い続けています。
すると1年ほど経つと、やはり少し風合いが落ちて「くたびれてきたかな?」とはっきり感じます。
普段の稽古なら良いのですが、
試合や講習会では使えないレベルです。
つまり――
ポリエステルは洗えるけれど、扱い方次第で差が出るということです。
毎週使う練習用袴と違い、卒業式の袴は特別な一着。
だからこそ、この記事で紹介したように
- 洗濯表示を確認する
- おしゃれ着用洗剤を使う
- ドライコースで優しく洗う
- 乾燥機は使わない
といった基本を守れば、きれいな状態を保つことができます。
卒業式の思い出が詰まった袴。
丁寧に洗って、安心して次の節目まで大切に保管してくださいね。
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