定年後に介護士として働こうと考えた60代男性の「介護職員初任者研修」資格取得までの体験談です。今回から実技が始まったようですね。
介護職員初任者研修スクール講座6回目の実技開始
介護初任者研修の受講6回目。今回からいよいよ実習が始まる。果たして実習はどんなことをやるのだろう?自分にできるのだろうか?不安と緊張の中、授業が始まった。
今回のテーマは「睡眠に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護」である。
介護職員初任者研修スクール講座6回目の実技概要
今回の先生は、第2回目でお世話になった60歳前後の男性教師である。コロ
ナウイルス対策のためマスクをしている。生徒は男性4名、女性9名の計13
名でやはり全員マスクである。
マスクをしてくるようメール連絡があったのだ。
普段から、午前中90分の授業を2回、昼休みを隔てて午後も90分の授業を2回が基本のようである。今回は、最初の90分だけが座学で、残りの90分×3回は実習である。
介護職員初任者研修スクール講座6回目の実技のようす
最初の座学では、テキストを中心に、
- 睡眠に関する基礎知識
- 睡眠環境の整備と関連する用具の活用方法
- 快い睡眠を阻害する要因の理解と支援方法
について 学んだ。
初めに先生が生徒に1日何時間寝ているか質問したところ、6~7時間という人が多かった。
ところが、先生は4時間しか寝ていないそうである(3時間しか寝ていない生徒もひとりいたが)。
睡眠の重要性や理想的な睡眠について語る先生は、当然睡眠の大切さがわかって
いるはずである。しかし、睡眠不足にならざるを得ないのだから、きっと
先生は多忙なのだろう。
介護職員初任者研修スクール講座6回目の実技のようすA.M.
そしていよいよ実習である。
座学で使用していた机を全員で折り畳んで前に出し、後ろにある特殊寝台(介護用ベッド)を3台を引っ張り出してきた。
このベッドは、スリーモーター方式と呼ばれる種類である。頭側、足元側、
ベッド全体と3か所それぞれをリモコンで動かすことができる。
まず先生が、介護現場で働いている生徒の一人とコンビになって、二人で「シーツをベッドに敷く方法」を説明する。
先生も使える生徒をよく選んでいる!
☑すでに古いシーツは取られている状態。
①まず最初に、シーツを交換するのに邪魔になるベットの部品を取り外す。
②ベッドの横についているサイドレール(柵の様なもの)の2本のはめ込み部分に人差し指を当てて持ち、体に密着させて音をたてないようにサイドレールを引き抜く。
人差し指を出して引き抜いた方が安定する!
③ベッドの左側の頭側、足元側の順に三角コーナーを作り、角を決めてから、真ん中から垂れているシーツをマットレスの中に入れ込む。
キレイなしっかりした白いシーツだ。
☑この時、手の平を下にして入れ込まなくてはならない。
手の甲を下にするとベッドの堅い部分で爪をはがす恐れがあるからだ。
④そして、反対側も同様にしてシーツ全体にしわがなくピンと張った状態にし
てから最後にサイドレールをはめ込む。
そして次は「シーツの畳み方」だ。二人で両側にシーツを持って縦に2回折る。次にお互い歩み寄って両端を合わせて半分の大きさにしたら、一旦ベッドの真ん中あたりに置く。
半分に折った折り目の位置を覚えておき、片端を持った人が再度広げながら後ろへ下がり、もう一方の端を持った人が逆に追いかけるようにして折り目の部分(中央)まで端の部分を持ってくる。
そして後ろに下がった人が今度は端の部分を中央へ持ってくる。要するに両端を中央へ持ってくるのだが、
この時、両端部分をわざと2センチ位開けておく。さらに2つ折りにして最後にその中央部分を折るのだが、厚くなっているので2センチ位余裕がないと折れなく
なってしまうのだ。
「これで終わりましたよ~お疲れ様でした~」
と声を掛けて終了だ。
その後、生徒が2人1組で練習をした。
ベッドの角の三角コーナーをゆるみなく作るのが特に難しい。また垂れているシーツをマットレスの下に入れる時、
どうしても手の甲を下にして入れてしまう。
こうして、うまく出来ないジレンマを抱えながら午前中の実習が終わった。
介護職員初任者研修スクール講座6回目の実技のようすP.M.
午後からの実習はもっとたいへんだった。二人がかりでもたいへんだったシーツ交換を一人でやるのだ。
しかも、ベッドに利用者さん役の生徒さんが寝ている状態で仰臥位(ぎょうがい:仰向けのこと)や側臥位(そくがい:横向きに寝ている状態)にしながらのシーツ交換だ。
コン!コン!コン!
部屋に入るところから始める
「○○さん、具合はどうですか?」
「シーツを交換しても良いですか?」
これを実際の現場に見立てて、ドアノック(2回ではなく3回たたく。2回だとトイレと同じになってしまう)から始まって、挨拶、語り掛け等を交えて行うのだ。
「○○さん、身体に触れても良いですか?」
声掛け、大事だ。
ついベッドの周りを慌ただしく歩きまわってしまいがちだが、
介護士の体の為にも、
両足を大きく広げて、体を垂直に保ったまま体重移動で動いたほうがボディメカニクス(合理的な体の使い方)的にもよいということも教えて頂いた。
かんたんにいうと、
腰を痛めないために、足を広げて水平に移動する!
ことだ。
今回、初めて実習を受けてみて、本当に介護の現場で実際に役に立つことを教えて頂いているのだということを改めて実感した。
介護職員初任者研修スクール講座6回目の実技のまとめ
有意義な実技の授業を終えることが出来た。
この意識は普段の生活にも役立てることができるだろう。しっかりと学ぶ必要がある。
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