エイラシリーズとは?あらすじ・読む順番・感想まとめ|ジーン・アウルの名作

読書感想
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ウルム氷期のヨーロッパ(クリミア半島付近)の世界を舞台にした壮大な物語「エイラシリーズ」をご存じでしょうか。

この作品は、ネアンデルタール人とクロマニョン人が共存していた時代を背景に、
一人の少女エイラの人生を描いた長編歴史小説です。

作者はアメリカの作家、ジーン・M・アウル。
原題は 『Earth’s Children』 で、
世界的なベストセラーシリーズとして知られています。

氷河期という遠い過去の時代を舞台にしながら、
人間の愛情、差別、知識の探求、そして文明の芽生えを描いたこの物語は
多くの読者を魅了してきました。

この記事では、

  • エイラシリーズのあらすじ
  • 読む順番
  • 完結編の感想

を紹介します。

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あらすじ:エイラシリーズとは

エイラシリーズは、人類の祖先が生きていた氷河期を舞台にした壮大な歴史小説です。
主人公はクロマニョン人の少女エイラ。
地震によって家族を失った彼女は、ネアンデルタール人の氏族に助けられ、そこで育てられます。

しかし、エイラは外見も考え方も氏族とは異なる存在です。

ネアンデルタール人の社会では、女性が狩りをすることは禁じられていましたが、エイラは狩りの才能を持っていました。
そのため、周囲から恐れられたり、嫉妬されたりしながらも、必死に生きていきます。

その中でも、エイラの才能に気が付いた薬師たちがエイラを成長させていきます
その中で、得た知識は、クロマニオンの社会でも貴重なものなのでした。

ネアンデルタール人の社会をエイラは追い出されてしまいます。

ネアンデルタール人(この物語の中では氏族といいます)の社会では女性が狩りをすることは禁忌なことなのですが、エイラは狩りをするからです。

洞穴ライオンのトーテムをもつエイラはみごもり、男の子を生みます。
エイラは必死になって子供を育てますが、
自分の出生の秘密に気づいたエイラは、なぞを解くために子を残して部族から出ていきます。

その旅の途中で出会うのが、自分と同じ種族のクロマニオン人のジョンダラー。
彼との出会いをきっかけに、エイラの人生は大きく動き始めます。

ハンサムでカリスマ性のある、ジョンダラーと出会い、
彼の故郷に向けて旅をします。
彼の故郷で、みんなに受け入れられたエイラは、彼の妻になります。

その後、彼女は、女神に仕える者の頂点にある大ゼランドニから後継者に指名されるのです。
そこでゼランドニになる修行をするのが、このシリーズ第6部なんです。

このシリーズは単なる冒険小説ではなく、人類の文化、宗教、医療、そして男女の関係までを描いた壮大な人類史の物語です。

エイラシリーズの読む順番

エイラシリーズは全6部で構成されています。

  1. ケーブベアの一族
  2. 野生馬の谷
  3. マンモス・ハンター
  4. 平原の旅
  5. 故郷の岩屋
  6. 聖なる洞窟の地

最終作である「聖なる洞窟の地」で、長く続いたエイラの物語はついに完結します。
氷河期の世界をここまで壮大に描いたシリーズは珍しく、まさに一大叙事詩と言える作品です。

作者ジーン・アウルとは

作者のジーン・M・アウルは1936年、アメリカ・シカゴで生まれました。
若くして結婚し、25歳の時には5人の子どもの母親になっています。

その後、エレクトロニクス企業に勤めながら大学に通い、経営学修士(MBA)を取得。
会社では昇進を重ね、審査部長にまでなったという非常にパワフルな経歴の持ち主です。

会社を退職した後、彼女は長年温めていた物語を書き始めます。
それが後に世界的ベストセラーとなるエイラシリーズでした。

この経歴を知ると、
困難を乗り越えて生きる主人公エイラの姿は、作者自身の人生とも重なって見えてきます。

エイラという主人公の魅力

エイラは非常に個性的なヒロインです。

薬草の知識を学び、狩りの才能を持ち、困難な環境でも生き抜く強さを持っています。
エイラは運もよく、数々の困難も切り抜けます。
何度も死にかけるような事故や、ケガなんかもします。

さらに物語の中では、

狼とも馬やライオンとも家族のように過ごします。
それは、動物たちと赤ちゃんの時から一緒に育ってきたからです。
狼や馬などの動物と深い関係を築く場面もあり、その姿は周囲の人々から特別な存在として見られることもあります。

だから、どうしても目立ってしまいます。
さすがにライオンとは途中でお別れしますが・・・。

そのように彼女の人生は決して順風満帆ではありません。

ある社会では美しい女性として称賛され、別の社会では醜いと見なされるなど、種族や文化の違いによって扱いが大きく変わります。

ネアンデルタール人の社会にいた時には醜い👉クロマニョン人の社会の中では美人

自分と同じ種族の間では、すごく美人なエイラです。
なので憧れられたり、嫉妬されたりもします。

この「価値観の違い」を描いている点も、この作品の大きな魅力です。

完結編の感想:第6部『聖なる洞窟の地』

シリーズ第6部『聖なる洞窟の地』は、長く続いた物語の完結編です。
上・中・下の三冊構成で、エイラが宗教的指導者「ゼランドニ」の後継者として修行する姿が描かれます。

物語のテーマの一つは「生命の誕生」です。
人類がまだ父親の役割を完全には理解していなかった時代、子どもがどのように生まれるのかという知識が社会に大きな変化をもたらします。

新しい知識は世界を変える力を持っています。
しかし、それを受け入れる人もいれば、恐れる人もいます。
エイラはその変化の中で、知識と信仰の両方を学びながら成長していきます。

長く続いたシリーズが終わった時、読者は少し寂しい気持ちになりますが、読後感はとても爽やかです。
まるで長い旅を終えたような満足感が残ります。

エイラシリーズはこんな人におすすめ

この作品は次のような人におすすめです。

・壮大な歴史小説が好き
・女性主人公の成長物語が読みたい
・人類史や文化に興味がある
・長編シリーズをじっくり読みたい

氷河期という遠い時代を舞台にしながら、人間の本質を描いたこの物語は、今読んでも多くの発見があります。

もし興味を持ったなら、ぜひシリーズ第1作から読んでみてください。図書館でも見つけることができることが多く、長い旅のような読書体験を楽しめるはずです。

集英社版と評論社版の違い

すごく良いよ♪と勧められたので読み始めた本ですが、児童文学だよねー?っと思うほど、
集英社版さんのものは、どぎつい表現が多かったです。
人類の祖先だから、今よりも動物的なんですね。

この本の根源に流れるテーマが、子供の誕生の秘密みたいなところがあります。
だから、児童にはきつい表現が多いです。

✅評論社版の方は最新刊がでていません。
ジーン・アウルさんが、性表現をちゃんと訳していなかったからという理由で待ったをかけたようです。
しばらく日本では翻訳がされてきませんでしたから、日本で続きが出版されたなかったようです。

 

代表作は始原への旅立ち(Earth’s Children)シリーズ。
全六部で完結した。
地震によって孤児となり、ネアンデルタール人の氏族で育てられたクロマニョン人の
主人公・エイラの成長と旅の物語。
日本語訳は評論社と集英社によって二度行われ、
タイトルやその他の訳語において一致しない部分が多くある。
なお、集英社側の記述によれば、評論社版は青少年向けに表現を一部削った「抄訳」であり、
集英社版は「完訳」である。

Wikipediaより

結末を知りたいのなら、集英社さんのシリーズ、

「聖なる洞窟の地 上 ・中・下」のエイラ-地上の旅人を読んでくださいね。

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エイラシリーズ(集英社版/評論社版 タイトル対応表)

タイトル 評論タイトル
1 ケーブベア一族 大地の子エイラ
2 野生 恋をするエイラ
3 マンモス・ハンター 狩をするエイラ
4 平原 大陸をかけるエイラ
5 故郷岩屋
6 聖なる洞窟

FAQ(よくある質問)

エイラシリーズを読む前に、「どんな物語?」「読む順番は?」「児童文学なの?」など、よくある疑問をまとめました。

Q1. エイラシリーズとはどんな物語ですか?

エイラシリーズは、氷河期のヨーロッパを舞台にした長編小説です。
主人公はクロマニョン人の少女エイラ。地震で家族を失った彼女はネアンデルタール人の氏族に育てられ、種族の違いによる偏見や文化の違いの中で成長していきます。
作者はアメリカの作家 ジーン・M・アウル です。

Q2. エイラシリーズは児童文学ですか?

エイラシリーズは、図書館などでは児童文学の棚で紹介されることもある作品です。
ただし、人類の誕生や男女の関係などを扱うため、作品によっては大人向けの表現も含まれています。
出版社によって翻訳の方針が異なり、表現を調整した版と、より原作に近い完訳版があります。

Q3. エイラシリーズは全部で何巻ありますか?

エイラシリーズは原題 Earth’s Children として知られ、全6部で完結しています。
氷河期の人類社会を舞台にした壮大な物語で、主人公エイラの成長と旅が描かれています。

Q4. エイラシリーズの読む順番は?

基本的には出版順に読むのがおすすめです。

1 ケーブベアの一族
2 野生馬の谷
3 マンモス・ハンター
4 平原の旅
5 故郷の岩屋
6 聖なる洞窟の地

この順番で読むことで、エイラの人生の流れを自然に理解できます。

Q5. エイラシリーズの魅力は何ですか?

氷河期の人類の暮らしや文化をリアルに描いている点が大きな魅力です。
狩り、薬草、宗教、家族の関係などが細かく描写されており、人類史のロマンを感じられる物語になっています。
また、困難な環境の中で成長する女性主人公エイラの姿も、多くの読者に愛されている理由です。

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まとめ:ジーン・アウル 著「エイラ」シリーズ

「エイラ」シリーズ 第6部は、聖なる洞窟の地というタイトルで、上、中、下3冊あります。
長い間エイラを見守り続けて来ましたが完結しました。

子供がどうやってできるのか?父親の役割とは?
女性に身体についてどう労わっていけばよいのか?

日常の中で起こる新たな問題に

変化がなかなか受け入れられない人たちの間では混乱が続き
エイラがゼランドニ(神に仕える者)になる道の中で解明されていきます。

知識の恩恵が世界を変えていく物語でした。
知らないでいるという事は、
エイラのように探求心のある人類には難しいことなのかもしれません。

この物語の読了は爽やかなものでした。
ぜひウルム氷期のヨーロッパ(クリミア半島付近)の世界を楽しんでみてください⛄

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